米Qualcommは11月9日(現地時間)、ARメガネやヘッドセット向けのコンテンツ開発のためのプラットフォーム「Snapdragon Spaces XR」を発表した。「リアル世界とデジタル世界の境界線をシームレスにぼかす没入型体験の作成を可能にするAR開発者キット」としている。
すでにUnity Software、Epic Games、Ninanticなどの開発者に提供しており、2022年春には一般公開する計画だ。
Nianticは9日に“現実世界のメタバース”を構築するための開発プラットフォーム「Lightship」と開発キット「Lightship ARDK」を発表しており、かつてQualcommとARメガネ開発で提携していることも明らかにしている。
ハードウェアパートナーとしては、Lenovo、Motorola、Oppo、Xiaomiが名を連ねる。
Qualcommは以前からARに取り組んでおり、2月にはXRプラットフォーム「Qualcomm Snapdragon XR1」と、ARメガネのリファレンスデザイン「Smart Viewer」を発表している。
Qualcommは、Snapdragon Spacesがハードウェアに依存しないAPIを使ってオープンでクロスデバイスなエコシステムをサポートするとしている。ソフトウェア開発者は、ARグラスや米MicrosoftのHoloLensのようなヘッドセットなど、多様なハードウェア向けのコンテンツを作成できる見込みだ。ゲームエンジンの「Unity」と「Unreal Engine 4」もサポートする。
LenovoはSmart Viewerのリファレンスデザインに基づく初のARメガネとして「Thinke Reality A3」を来年市場に投入すると語った。
Unityは「メタバースはウォールドガーデン(閉じられたプラットフォームの意)として存在することはできない。Snapdragon Spacesによって、クリエイターやイノベーターのための開かれたメタバースの実現に近づけると感じる」と語った。
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