バーチャル空間内に再現したリアル都市を飛び回りながら気になった建物を内見できるAndroidアプリ「空飛ぶホームズくん」を、不動産仲介を手掛けるLIFULLが開発している。デジタルコンテンツ技術をテーマにしたイベント「デジタルコンテンツEXPO 2021」にて展示中だ。
このアプリは、3Dの街を自在に飛び回りながら、見つけた物件のバーチャル内見ができるVRサービス。現在プロトタイプの段階で、2022年春ごろの提供を目指す。3Dの部屋は、物件サイト「LIFULL」に掲載されている平面の間取り図を基に自動生成したもの(この機能自体はすでにサービス展開中)。複数人で同じ空間を移動しながら内見も可能など、メタバース的要素も備える。
3DシステムはUnityを採用している。街並みは、Google Mapのデータをゲームなどに活用する「Google Maps Platform Gaming Service」で生成。ただし、Google Maps Platform Gaming Serviceがサービス終了することから、別のマップシステムを使ってサービス開発を続けるとしている。
プロトタイプ版は、3Dの建物などにテクスチャが貼られていない「LOD 0」(Level of Detail)の状態という。将来的に、国土交通省が中心で進めているリアル都市をバーチャルで再現する「PLATEAU」を活用したり、地方自治体や企業などと連携しながら、より現実に近い3D空間を構築していく。部屋内部も、LIFULLに掲載している内見写真をテクスチャとして使い、現実に近い3D空間を目指す。
もともとはOculus QuestなどVRデバイス向けに開発していたものをスマートフォン版に移植したものという。VR版も今後並行して開発したいとしている。
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