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Facebookメッセンジャーと暗号資産Noviのトップを務めたマーカス氏、Metaを年内に退社

» 2021年12月01日 11時08分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 米Meta(旧Facebook)傘下の暗号資産企業Noviのトップ、デビッド・マーカス氏(48)は11月30日(現地時間)、Metaを年末に退社するとFacebookとTwitterへの投稿で発表した。数カ月の休養後、「また何か新しくエキサイティングなものを立ち上げる」としている。

 後任にはNoviの製品担当副社長、ステファン・カスリエル氏が就任する見込み。

 david デビッド・マーカス氏(同氏のFacebookアカウントより)

 マーカス氏は2014年に米PayPalの社長を退いてFacebook入りし、Facebookメッセンジャーの責任者としてこのサービスを軌道に載せ、2018年にNoviの前身に当たるブロックチェーンプロジェクトを立ち上げた。Facebookの暗合資産プロジェクトはその後、当局の懸念参加予定企業の脱退などが続き、未だサービス提供に至っていない。

 「Noviでやるべきことはまだ山積しているが、私の起業家DNAを無視し続けることができなくなった」という。同氏は投稿でマーク・ザッカーバーグCEOに感謝の言葉を述べた。

 ザッカーバーグ氏はこの投稿に「あなたのリーダーシップがなければDiemはこれほど成長しなかった。感謝している」とコメントを付けた。他に、来年退社予定のマイク・シュローファー氏5月に退社したヒューゴ・バーラ氏もコメントでマーカス氏の労をねぎらった。

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