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想像以上に良かった“着るエアコン” コデラが2021年よく使ったガジェット5品(2/3 ページ)

» 2021年12月17日 15時30分 公開
[小寺信良ITmedia]

Amazon「Echo Studio」

 発売されたのは2019年だが、21年に2台目を購入したAmazonのスマートスピーカー「Echo Studio」。現在ステレオペアで使用しているが、これは本当に稼働時間が長い。ほぼ毎日、1日中稼働している。

 最初は3D音楽をステレオペアで聴いたらどんな感じなのか、という興味だったが、普通のステレオの音楽でもハイレゾ対応でもあり、十分なステレオ感で聞かせてくれる。

photo ステレオペア化したEcho Studio

 かなりの音成分を上や横に飛ばしているせいか、立体的な広がりも感じさせる。加えて音の直進性が低いのか、部屋の中では大音量なのに、部屋を出るとそれほど聞こえなくなるという、不思議な特性を持っている。これは1人だけ部屋にこもって原稿を書いているけどドアは開けっ放し、みたいなときになかなかいい。

 21年は空間オーディオの当たり年みたいなことになっているが、イヤフォン、ヘッドフォンで聴くと、頭内定位解消に役立つものの、本当に上下感に至るまで再現できるかというと、そこは疑問があるところだ。

 Echo Studioもディスクリートに天井から音が降り注ぐようなシステムではないが、やはり本物の空間を使って音を出すシステムはいい。22年、AmazonやAppleがどう仕掛けてくるのか、楽しみでもある。

ソニー「ZV-E10」

 まだ購入して3カ月ぐらいなのだが、すっかりメインカメラとなったのがソニー「ZV-E10」だった。Vlog向けのカメラではあるが、製品写真なども全部これで撮っている。

photo 実はかなり写真も撮ってるZV-E10

 というのも、ニコンFマウントのスピードブースターを購入したので、手持ちのニコンレンズが35mm相当での画角で使えるようになったのが大きかった。物撮りはほぼニコンの単焦点レンズで、だいたい35mmか24mmで足りている。

photo スピードブースター+ニコンレンズで使用

 動画取材としては、先日の「InterBEE」でのブース取材でも活用した。主にラジオ配信用途だったのだが、意外に前方への指向性が高く、インタビュー収録にもカメラマイクだけで行けたのは大きかった。

 ちょっと残念だったのは、動画になると静止画よりも1段画角が狭くなること。

 「アクティブ手ブレ補正」をオフにしても狭くなる。「スロー&クイックモード」よりも狭いってのは、動画カメラとしてちょっとどうなの、と思う。それなら広いレンズを買えよ、って話なのだろうが、24mmより広角のレンズはそうそう選択肢があるわけではないので、困ったところである。

 もう1つ、取材カメラとしての弱点は、動画撮影中に静止画が撮れないこと。まあ機能的には仕方がない部分ではあるのだが、動画から静止画の切り出しはできるので、現場で撮りながらシャッターボタンを押すと、動画にマーカーが付く程度でも十分役に立つはずだ。その辺りが惜しい。

 静止画用としては、先日PTA広報誌用で合唱コンクールの写真をこれで撮影したのだが、電子シャッターに切り替えるサイレントモードがあったのは良かった。体育館なので普通ならシャッター音が響くところを、静かに撮影できたのは良かった。

 UIはα7 IV世代よりも一世代古いのだが、機能的にはかなりαに近いので、探してみるといろいろ面白い機能がある。いじりがいのあるカメラである。

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