ヤマー 今ハイブリッドとPHEVの話が終わりました。
今度はエンジンを使わない電動車の話なんですが、BEVとFCVが登場します。
マツ はいはい。FCVは知ってるのよ。分かりやすく、「Fuel Cell」でしょ?
ヤマー Exactly(そのとおりでございます)
まさしく燃料電池車です。液体水素から発電してモーターを回します。
マツ 自転車で走ってると、結構辺ぴなところに水素ステーションがある。MIRAI用ね。
ヤマー 今FCVといったらトヨタのMIRAIが一般的でしょうね。ホンダもFCVは開発してますが、一番力を入れているのはトヨタです。最近新型MIRAIも出しましたし。走行距離が長く、燃料の補給もバッテリーの充電と比べて短いです。ただし、高コストなのがネックですが。
トヨタは水素にこだわりがあって、燃料電池以外に、直接水素をエンジンで燃やす水素エンジンの研究もやってます。あとは、マツダも水素ロータリーエンジンの開発を続けてますね。
マツ 内燃機関大好き。
ヤマー 豊田章男社長が内燃機関大好きマンですからね。
マツ 内燃機関に目がないねんって言ってました(言ってない)。
ヤマー 本人の前でぜひ言ってみてください。
マツ 遠慮しときます。
で、BEVなんですが。
ヤマー おまたせしました、BEVです。松尾さんが思い浮かべるであろうEVを指します。Teslaとかが代表的ですが、バッテリーとモーターで走るバッテリーEVを略したものです。
日本勢だと90年代にトヨタ「RAV4 EV」とかホンダ「HONDA EV Plus」、00年代に三菱の「i-MiEV」とか先発はいくつかありましたが、大きな話題になったのは日産「リーフ」ではないですかね。
初代モデルは10年発売、20年12月時点でグローバルで通算50万台売ってます。
マツ ハイブリッドのトヨタ、EVの日産というイメージがあった。ごめん三菱。
ヤマー ブランディングとしても成功してたと思いますが、14日の発表会で少し影が薄くなってしまったかも……。
マツ で、なんで、バッテリーEVなんてへんちくりんな言葉が出てきたのかという。これ、今回の最大の疑問ポイントなんですけどッ!
リーフが出てきた当時はBEVって呼んでなかったですよね。
ヤマー ですね。純粋にEVと呼んでました。
マツ ノートPCにバッテリーを積んでないのが出てきて、それでバッテリーノートPCって読んだり、スマートフォンをバッテリースマートフォンって言ったりするような感じに思えます。
ヤマー これ、今回BEVという名称を使ったトヨタの広報部に聞いたんですが、どうも海外では昔からバッテリーEV(BEV)という表記が一般的だったようで、それに日本も合わせたということのようです。
日本だと、内燃機関と電動車というカテゴライズで整理してたけど、海外では「電気を使って走るクルマはたくさん種類あるよね」って認識から、自然とバッテリーEVという言い方がされてきたのかもと。
マツ なるほど。まあ、いろいろと方式が分岐していったのと、一部にはマーケティングの面で、今はBEVって呼びたくなるんだろうなってのはなんとなく想像つきます。
ヤマー 確かに、トヨタはマーケティングに関してはかなり巧みですしね。あとはハイブリッドカー、水素、PHEV、BEV全部やると宣言してるので、電動車の中でもバッテリーEVとして明確化しておく必要があったと思います。
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