「BEV」君、きみって昔「EV」だったよね？ 電動カーに略語が多いので整理してみた：ヤマーとマツの、ねえこれ知ってる？（4/4 ページ）

[松尾公也, 山川晶之，ITmedia]

トヨタが電動カーに「E」を加えはじめている

マツ　大御所が本気を出してきたので、メディアも本気で取り掛からないと、略語の海におぼれそう。

ヤマー　そのトヨタなんですが、略語を最近変えまして。

　20年の本決算でBEVという言葉を使うようになったのと同時に、電動駆動であることを分かりやすく伝えるために、ハイブリッドカーはHV→HEV、燃料電池車はFCV→FCEV、プラグインハイブリッドカーはPHV→PHEVに表記をそろえてます。

　PHEVはトヨタと三菱で同じ略語になりましたね。プリウスPHVとかRAV4 PHVみたいに、PHVが残ってるクルマもありますが（笑）。

マツ　でも面白くはありますね。PCやスマートフォンが少数に集約されていったのと違い、カンブリア爆発みたいになってる。

ヤマー　ガジェットと違って国のエネルギー政策と密に関わってくるんでまだ正解がないんですよね。地域ごとにマッチした駆動方式が必要ですから。

マツ　なるほど。そこで全部やりまっせという。

ヤマー　そうです。なんというか王者のパワープレイです（笑）。選択と集中って言葉がここ20年ぐらい日本でよく叫ばれましたけど、その逆ですからね。

マツ　リチウム鉱山買って2030年まで確保したとかもうね。

ヤマー　14日の質疑応答で明らかにされてましたね。豊田通商経由で、バッテリーの材料を2030年分まで確保していると。見切り発車はしない会社だと思うんで、地盤を固めてから一気に勝負に出たんだろうなという印象です。

マツ　EV市場が広まるという意味ではプラスなんでしょうけど、他のメーカーにとっては恐怖ですよね（笑）。

【修正履歴：2021年12月23日 午前11時00分　ホンダの現行モデルではシリーズ方式を採用しているため、一部表記を修正しました。】