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1年で倍に増えた「実物大ガンダム」 お台場、横浜から上海、福岡へ VR空間や東京五輪にも(1/2 ページ)

» 2021年12月29日 13時10分 公開
[ITmedia]

 カレンダーが2021年に変わる直前に動き出し、日本どころか世界中の注目を集めた横浜「動く実物大ガンダム」。しかし興奮さめやらぬ2021年の1月、最初に届いた報せは緊急事態宣言発令による「時短営業」だった──コロナ禍に翻弄されながらお台場、横浜から上海、そして福岡へと広がった実物大ガンダムと関連する話題を記事で振り返る。

横浜の動く実物大ガンダム© 創通・サンライズ

 動く実物大ガンダムのプロジェクトは2014年にスタート。全世界からアイデアを募り、ロボット研究者や関連企業で構成するプロジェクトチームが全高18mという「最大の可動型ヒューマノイドロボット」(ギネス世界記録)を作り上げた。

 当初は2020年10月に営業を開始する予定だったが新型コロナウイルスの感染拡大などで2カ月延期し、公開後も時短営業を余儀なくされるなどコロナ禍に翻弄された1年だった。公開は2022年3月末までの予定になっている。

4月、上海で実物大フリーダムガンダム立像公開

 4月には中国・上海に「フリーダムガンダム」立像が登場した。高さ18.3mの立像は三井不動産グループの商業施設「ららぽーと上海金橋」開業に合わせて建造した。ガンダム立像としては初めて背中に大きな羽根を持ち、その先端にはアニメには登場しなかった「ランディング・ギア」を備えている。

「実物大フリーダムガンダム立像」(出典はサンライズ上海)

 その頃、地上では米Netflixが実写版「機動戦士ガンダム」を独占配信する計画を明らかに。「キングコング: 髑髏島の巨神」「パシフィック・リム」などの米Legendaryが制作を担当する。

 5月21日にはアニメ映画「閃光のハサウェイ」が2度にわたる延期の末、封切りにこぎ着けた。PRのためにYouTubeで冒頭15分を配信したり、公開と同時に劇場限定で映画本編のBlu-ray Discを発売したりと大胆なマーケティング施策も注目を集め、興行収入は21億7000万円、観客動員数107万人を超えるヒット作になった。

バーチャル空間や東京五輪にもガンダム

 巨大なガンダムは立像だけではなかった。バンダイが8月に試験公開した「THE GUNDAM BASE VIRTUAL WORLD-Trial version-」では、VR空間に巨大な「ガンプラ立像」が登場した。

ガンプラ立像

 ガンダムベース バーチャルワールドは国内に4店舗を展開する「THE GUNDAM BASE」(ガンダムベース)のようなガンプラ総合施設のオンライン版を作り、世界中のファンが利用できる環境を整える試み。バーチャルな巨大ジオラマの展示エリアやガンダム関連の映像を上映するシアターなど、オンラインならではの楽しみ方も追求する。

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