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1年で倍に増えた「実物大ガンダム」 お台場、横浜から上海、福岡へ VR空間や東京五輪にも(2/2 ページ)

» 2021年12月29日 13時10分 公開
[ITmedia]
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 東京2020オリンピックでも思わぬ形で実物大ガンダムが話題になった。8月5日に行われたスポーツクライミング男子複合スピードの決勝戦を英BBC SportがTwitterでリポートした際、選手の後ろに映り込んだお台場の実物大「ユニコーンガンダム」を「トランスフォーマー」と紹介して世界中のガンダムファンからツッコミが入る事態に。BBCは投稿から20分ほどで間違いに気付いた。

お台場の実物大「ユニコーンガンダム」は全高約18m

ガンダム、九州に立つ

 9月には福岡に実物大「νガンダム」立像を設置する計画が発表された。「RX-93 νガンダム」をベースに富野由悠季さん監修の元、トリコロールカラーのマーキングを施した新機体となり、新たに「RX-93ff」という型番が与えられる。

福岡νガンダム発表時のイメージ画像© 創通・サンライズ

 νガンダム立像を始め、秋もガンダム関連の話題は豊富だった。生みの親である富野由悠季さんは2021年度の文化功労者に選ばれ、サンライズは新オフィスを「ホワイトベース」と命名。ガンダムはドバイ万博(2020年ドバイ国際博覧会)の日本館PRアンバサダーに起用された。

「2020年ドバイ国際博覧会」日本館PRアンバサダー仕様のガンプラ。大河原邦男さんがデザインした

「ククルス・ドアンの島」復活

 12月に入ると2022年夏公開の映画「ククルス・ドアンの島」のPV(プロモーションビデオ)に注目が集まった。ククルス・ドアンの島は、1979年放送の「機動戦士ガンダム」第15話のエピソード。戦争の悲哀を感じさせる秀逸なストーリーに加え、いわゆる“作画崩壊回”としても知られており、最新技術で復活した映像を多くのファンが歓迎した。

映画「ククルス・ドアンの島」のPVより

 12月22日には福岡県に建設中の実物大νガンダム立像に頭部のパーツを取り付ける「上頭式」が行われた。完成すると最高部で24.8mと歴代の実物大ガンダムの中で最も大きな立像になるνガンダム。頭部と右肩に稼働部があり、右手を上げる動作もできる。

「上頭式」は工事の安全を祈願し、頭部のパーツを取り付ける儀式
福岡の実物大「νガンダム」立像が右手を上げたところ

 νガンダム立像は2022年2月末に完成し、4月の「三井ショッピングパークららぽーと福岡」開業に合わせて公開される予定。2022年もガンダム関連の話題は尽きそうにない。

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