DAZN値上げ、「3000円は適正価格と判断」 副社長が会見

[松浦立樹，ITmedia]

　スポーツ動画配信サービス「DAZN」を手掛けるDAZN Japan Investmentは1月25日、DAZNの月額料金を1925円から3000円に値上げすると正式に発表した。2月22日から価格を改定する。2月21日をもって、月額料金の初月無料キャンペーンも終了する。

「DAZN月額プラン」の新料金（DAZN公式Webサイトから引用）

　同社のエグゼクティブバイスプレジデントである山田学氏は値上げの理由について「今後さらなる成長を目指すには、値上げは必要という判断に至った。ライブコンテンツやオリジナルコンテンツなどを総合的に勘案した結果、月額3000円が適正価格と判断した」と説明した。

　21日に一部報道機関が報じた、値上げに関する記事を見たユーザーからの反応についても触れ「各ユーザーの反応は貴重な意見として受け止めている」と話し、その上で「（3000円という価格設定は）現在のコンテンツに見合っていると思う」と考えを述べた。

　同社は2016年にサービス提供を始めて以来、赤字が続いている。黒字化を見据えた施策としての値上げではあるが「現状で具体的に話せることはない」という。初月無料の終了に関しては「新規ユーザー向けの新しいオプションも現在検討している。こちらについてもいずれ発表したい」と展望を示した。

　年間プランは、1万9250円から2万7000円に値上げする。月額プランと年間プランの他に「DAZN 年間プラン（月々払い）」を新設。途中解約ができないが、月額料金2600円で同サービスを利用できるという。プリペイドカードの利用者は、有効期限内であれば2月22日以降も追加料金なしで利用できる。

「DAZN年間プラン（一括払い）」の新料金と「DAZN年間プラン（月々払い）」の案内（DAZN公式Webサイトから引用）