行政組織専用ネットワーク「LGWAN」で、1月26日午前8時ごろから全国的な通信障害が発生している。地方公共団体が利用するメールシステムや、コンビニでの証明書交付サービスなどが利用しづらい状況になるなど影響も出ており、ネットワークを運営する地方公共団体情報システム機構(J-LIS)が復旧を急いでいる。
影響範囲と障害の発生原因は現在調査中。東京都台東区や埼玉県越谷市、神奈川県横浜市などは、コンビニでの証明書交付サービスが通信障害の影響で利用しにくい状況にあると発表している。コンビニで証明書が取得できない場合も各自治体の窓口で手続きできるという。
J-LISの公式Webサイトもつながりにくい状態になっているが、LGWANの障害とは関係無く、アクセス集中によるものとしている。
LGWANは地方公共団体を結ぶ閉域ネットワーク。自治体が使うメールや電子掲示板などのサービスの基盤になっている他、中央省庁向けWAN「政府共通ネットワーク」(旧霞が関WAN)と接続できるため、国の機関との情報交換にも使われている。
J-LISは、コンビニ交付サービスが利用しづらい障害について午後12時35分ごろに復旧したと発表した。LGWAN障害の全体復旧ではなく、自治体職員のテレワークには影響が残るとしている。
行政の閉域ネットワーク内端末に遠隔アクセスできるサービス 自治体のテレワーク導入を促進
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