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瞬間風速は年収1000万? 出前館の配達に異変 報酬3倍の時間帯も(1/2 ページ)

» 2022年01月28日 15時00分 公開
[井上輝一ITmedia]

 コロナ禍のステイホームで需要が増えているフードデリバリーサービス。Uber Eats、出前館、menu、Woltなど複数のサービスがしのぎを削る中、今、出前館で異変が起きている。「今月のペースだけでいえば年収1000万もいける」──ある配達員は取材にこう打ち明けた。

「時給6800円」

 フードデリバリーサービスの配達員は、多くの場合企業との雇用関係はなく、業務委託契約を結んでいる。このため、複数のサービスを掛け持ちする配達員も中にはいる。

 記事冒頭の配達員Aさんも、本業とは別に、Uber Eatsと出前館を掛け持ちして空き時間に配達業務をしているが「この1月に出前館以外で配達するメリットはない」と言い切る。

 配達員の報酬はサービスによって計算が異なるが、出前館は1件当たり550円〜715円。Uber Eatsは「配送料+プロモーション−サービス手数料+チップ」という計算式で出されるものの、2022年1月現在は1件当たり300円が基本という。

出前館の配達員募集情報(出前館より)
Uber Eats配達員の報酬計算方法(Uber Eatsより)

 1件当たりの単価でも出前館が上回る状況だが、1時間に3件こなすとしても時給は高くて2100円程度。8時間続けても1万7000円と“年収1000万”のペースには程遠い。ところが、出前館の配達業務をやっていると思わしきTwitterアカウントを見ると「30[缶の絵文字]4万」という書き込みが。

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