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Alphabetの売上高と純利益、過去最高を更新 「Pixelの売上高も過去最高」とCEO

» 2022年02月02日 09時27分 公開
[佐藤由紀子ITmedia]

 Googleを傘下に持つ米Alphabetは2月1日(現地時間)、2021年第4四半期(2021年10月〜12月)の決算を発表した。Alphabet全体の売上高は、前年同期比32%増の753億2500万ドル、純利益は36%増の206億4200万ドル(1株当たり純利益は30ドル69セント)で過去最高を更新した。売上高は6四半期連続で過去最高を更新している。また、2021年通年の売上高は41%増の2576億3700万ドルと、初めて2000億ドルを超えた。

 売上高、1株当たり純利益ともにアナリスト予測(売上高は721億7000万ドル、1株当たり純利益は27ドル34セント)を上回った。

 alphabet 1 Alphabet全体の業績

 スンダー・ピチャイCEOは発表文で「同四半期には、広告ビジネスが引き続き力強く成長し、新たな顧客も獲得した。(コロナ禍による)部品供給の制約にもかかわらず、Pixelスマートフォンの四半期売上高は過去最高であり、クラウドビジネスも引き続き成長している」と語った。

 同氏は業績発表後の電話会見でも、「Pixelの売上高が過去最高を記録した。ユーザーおよびキャリアパートナーからのPixel 6の評価は非常に好意的だった」と語った。

 Alphabetはハードウェアの売上高をセグメントとして発表しないが、Pixelを含むハードウェア、アプリストアの売り上げ、YouTubeの広告以外による収入(YouTube Premiumのサブスクリプション料金など)をまとめた「Googleその他」セグメントの売上高は22%増の81億6100万ドルだった。

 その他のセグメントの売上高は、「Google広告」は31%増の694億ドル、クラウド部門の「Google Cloud」は45%増の55億94100万ドル、Alphabetの「Other Bets」(ムーンショット部門のCalico、CapitalG、Chronicle、GV、Verily、Waymo、Xなど)は2%減の1億8100万ドルだった。

 広告と「Googleその他」は営業利益が出ているが、「Google Cloud」は8億9000万ドルの営業損失、「Other Bets」は17億6800万ドルの営業損失だった。

 alphabet 2 セグメント別業績

 同社はまた、株式分割の予定も発表した。7月1日時点の株主が保有する1株を20株に分割する。同社の株価は過去1年で大きく値上がりし、1日の終値は2706ドルだった。株式分割により、多くの投資家を呼び込む狙いだ。

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