音声合成ソフトの開発と販売を手掛けるAHS(東京都台東区)は2月17日、AI技術により人間らしいトーク音声を合成できるソフトウェア「VOICEPEAK 商用可能 6ナレーターセット」を3月11日に発売すると発表した。価格は1万5800円からと安価だが、追加の許諾を得なくても商用利用できる。対応OSはWindows、MacOS、Linux。
音声合成エンジンは、AI歌声合成ソフト「Synthesizer V」を開発したDreamtonics(東京都台東区)が開発。文章を入力すると、AIが文脈などを基に人間らしく読み上げる。イントネーションや読み上げ速度、感情表現の変更などのコントロールも可能。
同社製の個人向け・商用利用ライセンス別売の製品は1キャラクターで1万円前後のものが多いが、本ソフトには男性3種類、女性3種類、女の子1種類の計7音源が付属。価格は初回限定版が1万5800円、割引なしのパッケージ版が2万9800円。
別途商用利用ライセンスを購入しなくても、学校のオンライン授業や製品の広告動画、収益化予定のYouTube動画などで使える。
企業や個人から「作品の収益化を気軽にしたい」「コロナ禍でWeb会議やオンライン授業が増える中、資料の読み上げに使いたい」といった声が増えていることから本ソフトの開発を発売を決めたという。
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