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CP+2022に学ぶ、「オンラインイベント」はどうあるべきか小寺信良のIT大作戦(2/5 ページ)

» 2022年02月26日 09時04分 公開
[小寺信良ITmedia]

テレビ的な編成はアリか

 CP+2022のサイトは、トップページとして「オンラインイベント LINEUP」があり、目玉となるオンラインイベントが表示されている。全イベントを視聴するためには、「プログラムページ」へ移動することになる。

photo CP+2022 トップページ

 プログラムページでは、公開日別にコンテンツが分けられており、公開時間順にソートされている。視聴者はここから見たい動画を探して視聴するというスタイルだ。CP+はもともと会場イベントの時からメーカー主催のノウハウ系セミナーが多く、著名な写真家が各メーカーの製品を使って撮影した作品の解説などを行なっていた。今年のオンラインイベントでもこうしたセミナー動画が数多く公開されている。

 動画は各メーカーサイトへジャンプするようになっている。当初からハイブリッド開催の予定だったので、各メーカーも事前にオンライン用コンテンツは作っていたはずだ。ただ、会場でやるはずだったセミナーなどは急遽事前収録に切り替える必要があったためか、クオリティにはバラツキがある。

 当然出演者のスケジュールの問題もあるため、会場イベント同様に決まった日にちと時間にネットライブで配信するコンテンツもある。この辺りは、2〜3年前とは違って各社ともだんだん手慣れてきている感がある。

 イベントプログラムを見ていくと、0時公開の動画も結構ある。さすがにその時間に貼り付いて見る人はそんなにいないだろうから、タイマーで公開して、アーカイブを見てもらうということなのだろう。

photo 2月25日公開のプログラム一覧

 各社の動きを見てみると、多くのメーカーは正時に1時間ずつ間を置いて動画を公開しているのが分かる。もちろんキリがいいのは理解できるが、当然同じ時間に見たいコンテンツが裏被りする現象が発生する。

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