「Pokemon GO」(ポケモンGO)などで知られる米Nianticは3月10日、WebベースのAR(拡張現実)開発プラットフォームを持つ8th Wallを買収したと発表した。Nianticにとって過去最大の買収という。
NianticのAR開発者向けプラットフォーム「Lightship」を強化するのが狙い。Lightshipは「Ingress」やポケモンGOなどNianticのゲームの基盤。同時にNianticが目指す「現実世界のメタバース」のために世界で最も精密な地球の3Dマップを作成するツールにもなる。
「Nianticと8th Wallは実世界に根ざしたより多くの体験を共有するため、惑星規模で最高レベルのプラットフォーム技術を創造していきたい」としている。
8th Wallは特別なアプリを必要としないモバイル向けARサービス(WebAR)を作成するツールセットを2018年に提供。iOSとAndroidを合わせて50億台(全世界)といわれるスマートフォンを始め、PCやHMDなどの数十億台のデバイスに対応できる強みを生かし、過去4年間で5万以上のWebアプリ制作に採用された。その中にはMicrosoftやNetflix、Pepsi、Nikeといった著名ブランドも含まれる。
8th Wallの創設者でCEOを務めるErik Murphy-Chutorianさんは自身のブログで「Nianticファミリーの一員になることに興奮しています」として歓迎。8th Wallのプラットフォームは提供を続けること、開発チームはNianticARのエンジニアリングチームに参加することなどを明らかにした。
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