28.4%の国内企業が「1カ月以内にサイバー攻撃を受けた」と回答した──そんな調査結果を帝国データバンクが3月15日に発表した。3カ月から1年以内に攻撃を受けた企業は7.7%で、1年以内に攻撃を受けた企業は計36.1%になった。「全く受けたことがない」は41.6%だった。
この調査は3月11日から14日にインターネット上で実施。有効回答企業数は1547社としている。
調査に答えた企業からは「ロシアのウクライナ侵攻後、不正メール受信数が特に多くなった。間違って開いてしまった従業員がいて、社内の全PCのアップデート処理を連日行った」など、ウクライナ情勢の緊迫化に合わせて、サイバー攻撃が発生していることがうかがえる声もあったという。
1カ月以内にサイバー攻撃を受けた企業からは、「セキュリティソフトを導入しているが、自社を名乗るなりすましメールが10数件客先へ行ってしまった」などの声が見られた。
1カ月以内にサイバー攻撃を受けた企業の規模は「大企業」が33.7%で最も多かった。一方で「取引先がEmotetの攻撃を受け、自社にも不審メールが送られてきた。セキュリティが強固な大企業よりも中小企業が狙われ易いと実感した」などの声もあり、企業規模に限らず警戒するよう、帝国データバンクは注意を訴えている。
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