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AWS、オンラインゲームを遊んでソリューション構築を学ぶ「AWS Cloud Quest」公開 実際にプレイしてみた

» 2022年03月17日 10時19分 公開
[新野淳一ITmedia]

この記事は新野淳一氏のブログ「Publickey」に掲載された「AWS、オンラインロールプレイングゲームでAWSのソリューション構築を学べる「AWS Cloud Quest」公開。実際にプレイしてみた」(2022年3月17日掲載)を、ITmedia NEWS編集部で一部編集し、転載したものです。

 米Amazon Web Servicesは、クラウド技術者となったプレイヤーがAWSを使って街の課題を解決しつつクラウドの技術を学んでいく、無料のオンラインロールプレイングゲーム「AWS Cloud Quest: Cloud Practitioner」を公開しました。

 AWS Cloud QuestはWebブラウザで楽しめるオンラインゲームです。プレイヤーはクラウド技術者となり、オープンワールドの街の中を歩き回って問題を抱えている人と出会い、その問題をAWSのソリューションで解決していきます。

 ゲーム内では本物のAWSのシステムコンソールを用いてソリューションを構築する体験ができるようになっているため、プレイヤーはプレイ後に本当にAWSでソリューションを構築できる能力が身につくはずです。

 もちろん、ゲーム内では詳しい解説が参照できるようになっており、コンソールを操作する練習もできます。

 ゲームはAmazon.co.jpのアカウントでログインして始めることができ、ゲーム内ではゲーム専用のAWSアカウントが用意されるため、AWSアカウントを持っていなくてもかまいません。ただし内容はすべて英語です。

ゲーム内で本物のAWSコンソールを使ってソリューションを構築

 実際にプレイしてみました。

 Amazon.co.jpのアカウントでサインした後、「AWS Cloud Quest:Cloud Practitioner」のページで「PLAY NOW」をクリックするとプレイ開始。

 WebGLを利用しているとのこと。筆者の環境ではMicrosoft Edgeでは動作せず、Chromeでプレイしました。

 軽快な音楽とともにゲームスタート。

 自分のアバターを設定。性別、肌の色、顔、服装などいろいろ設定できます。名前ももちろん設定可能。

 そしてプレイヤーがオープンワールドに出現。

 オープンワールドを自由に歩き回れます。スケボーを使うと高速に移動することができます。

 とはいえ、実際には課題を抱えている人は一人ずつ順次登場するらしく、最初のところは一本道です。

 課題をたくさん解決していくと入れるところが増えて、オープンワールドらしくなっていくのかもしれません。

 課題を抱えている人と出会うと会話モードに。どうやら彼の課題は、波浪予報のWebページがサーバの問題で見えなくなってしまったこと。それなら「Amazon S3」を使って静的HTMLをホスティングすれば解決するはずと答える。

 ここから実際にAmazon S3でソリューションを構築するソリューションセンターへ。ここではソリューションの内容を学び、計画を立て、実践し、自分で本当にやってみる、という4ステップが用意されています。

 左の女性は案内役のAda。

 学習セクションでは、ダイアグラムを用いた解説。

 動画による解説も参照可能。

 ダイアグラムで計画を立てるところ。実際にはすでにダイアグラムができあがっていたので、クリックで先へ進む。

 練習セクションでは、ゲーム内専用のAWSアカウントがプロビジョニングされるあいだに、操作の練習。

 AWSアカウントが用意できれば、画面内のボタンを押すと実際にAWSコンソールが起動します。ここまでに得た知識でAWSのソリューションを構築しましょう。

 DIYセクションで、構築したソリューションが正しいかどうかを確認(バリデーション)する機能も用意されています。ちゃんとソリューションを構築できたでしょうか?

 と、このようにAWS Cloud Questは続いていきます。無料でAWSアカウントも不要というハードルの低さは特筆すべきことでしょう。

 3Dのオープンワールドや学習内容、ゲーム専用AWSアカウントなど、見せ方も内容も非常に作り込まれているようで、AWSの本気を感じました。ぜひ試してみてください。

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