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Engadget日本版の思い出 4つの時代を振り返る(2/3 ページ)

» 2022年03月31日 10時00分 公開
[小寺信良ITmedia]

鷹木編集長時代

 Engadgetとの関係が深くなっていったのも、その頃である。2013年に鷹木創氏が編集長となり、Ittousai氏はシニアエディターという立場になった。

 鷹木氏とは以前から面識があったわけではなかったが、インプレスとITmediaのOBということで、筆者の記事はよく読んでくれていたようだった。こちらも自分のフィールドに近い人として、急速に仲良くなっていった。

 2014年に鷹木氏と対談も行っている。初回分が下記から読めるので、これもまたご興味を持っていただけるのではないかと思う。

 この対談を収録した当時、Engadgetは秋葉原の旧練成中学校をリノベーションした「アーツ千代田3331」に移転したばかりで、学校内の施設をどう使っていこうか、ということを考えていた。

photo アーツ千代田3331

 そしてEngadgetでは、ここで多くのイベントを開催するようになる。筆者が審査委員長に就任した「全日本ドローン選手権」というイベントも、ここの屋上で行われた。

photo Engadget Fes Akihabara 2014 Winterで審査員を務めた筆者

 イベント終わりに、Ittousai氏が一緒にメシでも食いましょうと誘ってくれた。何か苦手なものはありますかと聞くので、「最近血圧が気になるので塩分が多いものは避けたい」というと、分かりましたと先に立って秋葉原を東の方へ歩いていく。

 案内されたのは評判のいいラーメン屋ということだったが、何がオススメなのと聞くと「塩ラーメン」という。オマエ何気に俺を殺りに来てるのかと。多分人の話を聞いてないんだと思うが、そうした普通の人との付き合いではあり得ない体験をさせてくれるのが、Ittousai氏の魅力だった。

 編集部が南青山へ移転して以降はイベントは少なくなっていったが、筆者は時々Ittousai氏の仕切りで広告案件などの出番があった。

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