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サンリオ新作ゲームが“殺人鬼ケイドロ”に似てる? 「サンリオDbD」トレンド入り 実は人気ジャンル

» 2022年04月07日 21時18分 公開
[吉川大貴ITmedia]

 サンリオなどのキャラクターを使ったコンテンツ事業を手掛けるイマジニア(東京都新宿区)は4月7日、スマートフォンゲーム「サンリオキャラクターズ ミラクルマッチ」を発表した。提供時期は未定。「キティちゃん」「ポムポムプリン」といったキャラクターが追いかけっこをするという内容だが、殺人鬼と一般人に分かれてケイドロをするゲーム「Dead by Daylight」(DbD)とルールが似ていると話題に。Twitterで「サンリオDbD」がトレンド入りするなど、注目を集めている。

サンリオキャラクターズ ミラクルマッチのイメージ画像

 サンリオキャラクターズ ミラクルマッチは複数人のプレイヤーが「ハンター」という“追う役”と、「チャレンジャー」という“逃げる役”に分かれ、オンラインで対戦するゲームという。ハンターは制限時間内にチャレンジャーを捕まえれば勝ち、チャレンジャーは逃げ切れば勝ちだが、捕まってしまったチャレンジャーを他のチャレンジャーが助けられるルールもある。

Dead by Daylightのイメージ画像

 一方のDead by Daylightは、一人の殺人鬼「キラー」と4人の一般人「サバイバー」に分かれて、サンリオキャラクターズ ミラクルマッチのようにケイドロをするゲームだ。ホラー映画をテーマとしており「貞子」「レザーフェイス」といった有名キャラクターが登場する。ただし、流血表現があるため全年齢向けではなかったり、サバイバーは制限時間の間逃げ切ることではなく、ゲームエリアから脱出することが目的だったりと、異なる部分もある。

 こうした、陣営や立場によって条件が変わるゲームは「非対称対戦」などと呼ばれる人気ジャンルでもある。ブームのきっかけとなったDead by Daylightは2016年のリリース以降、Windows/PlayStation 4/PlayStation 5/Xbox One/Xbox Series X/Nintendo Switch向けに提供しており、2018年時点で累計500万本以上を売り上げている。

 Dead by Daylightと似たゲームシステムを採用し、流血などの表現を抑えた上で12〜13歳以上向けのスマホアプリとして展開した中国Netease Gamesの「IdentityV 第五人格」も同様に人気を集めた。日本や中国向けに提供しており、プレイヤー数は2020年時点で2億人以上という。日本では舞台も公演するなど、ゲーム以外のビジネス展開も見られた。

 サンリオキャラクターズ ミラクルマッチがどこまで非対称対戦の要素を取り入れた作品かは不明だが、話題作りという点ではある程度狙いは成功したといえるかもしれない。

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