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ソフトバンクG、「Pepper」開発元を独企業に売却へ 社名は元の「アルデバラン」に

» 2022年04月13日 10時30分 公開
[山川晶之ITmedia]

 ソフトバンクグループ傘下のソフトバンクロボティクスグループ(SBRG)は4月12日(現地時間)、人型ロボット「Pepper」を開発した仏子会社ソフトバンクロボティクスヨーロッパ(SBRE)を、独United Robotics Group(URG)が買収すると発表した。2022年の第2四半期に買収手続きが完了する予定で、SBREはもともとの社名である「アルデバラン」(Aldebaran)に戻す。

ソフトバンクロボティクスのプレスリリース

 アルデバランは、2014年に発表したPepperに加え、「NAO」などの小型2足歩行ロボットを開発した企業。URGは2017年からSBREのパートナーとなっており、2021年10月からはEU市場におけるPepperとNAOのマスターディストリビューターとして、両モデルの販売やメンテナンスを担当している。SBRGはURGの少数株式を取得し、今後もさまざまなロボットの開発や販売で協業するという。

 ソフトバンクGは、2012年からアルデバランに出資。その後グループ傘下に加えた他、2016年には、アルデバランの仏、米国、中国拠点をそれぞれ、ソフトバンクロボティクスヨーロッパ、ソフトバンクロボティクスアメリカ、ソフトバンクロボティクスチャイナトレーディングに社名変更していた。

 SBRGは、その後「Pepper事業については、これまで同様SBRGが所有し強力に推進してまいります」とするコメントを発表した。

【追記:2022年4月13日午後14時10分 SBRGがコメントを発表したため追記しました】

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