若干ハードルが高いといわれているのがセットアップだ。対応するAndroid端末からNebulaを立ち上げてアクティベーションしないと使えないという。伝聞調にしているのは、今回のレビューで現物を借りた際にすでにセットアップが完了していたためだ。ありがたい配慮だが、内心「なんてこった」である。巷のうわさでは、PCでアクティベーションする方法もあるようなのだが、真偽は不明。
アクティベーションが完了すると、意外と多くのデバイスで使える。PCなどはドングルが別途必要と冒頭でお伝えしたが、実際は、DisplayPort Alternateモードに対応したUSB TypeCポート内蔵のPCであれば、直接ケーブルを接続するだけで、あっけなく外部ディスプレイに変身する。ミラーリングも拡張表示もどちらもOKだ。なんだ、普通に使えるじゃん(iPhoneはドングルが必要)。
テンプルに内蔵されたスピーカーからも音が出た。音自体は平凡というか低域成分がほぼないのだが、その代わりに結構な音量が出る。マイクも内蔵しており、PCからはZoomなどで使えるマイクデバイスとして認識した。これをかけてビデオ会議はなかなかシュールだが、ディスプレイ、スピーカー、マイクがオールインワンでそろうのはちょっとメリットかもしれない。
iPad Proともつないでみたところ、あっけなく表示された。ミラーリングでの表示にはなるため、「画面を拡張する」といった使い方はできないが、NetflixやAmazon Prime Videoでの動画再生も、内蔵スピーカー込みで問題なく再生できた。ただし、動画は著作権保護機能のためか、iPadの画面には表示されなかった(YouTubeはミラーリングで表示された)。
「意外と多く」とは言いつつも、相性は少なからず存在する。PCは、手持ちのLatitude 5320とThinkPad E495での動作を確認した一方で、DP Altモードに対応しているはずのGPD Pocket 2では動作しなかった。
Androidスマホも、ソニーモバイルのXperia 5 IIやファーウェイのP20 Proでは動作したが、Pixel 6 Proでは映らなかった。QualcommプロセッサのPixel 5でも使えなかったため、Google Tensorプロセッサとの相性ともいえなさそうだ。
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