さて、PCの外部モニターとして実際に使ってみた印象だが、「慣れれば結構使える」といったところ。ディスプレイ自体はクリアに見える。輝度も結構上げられるため、晴天でもなんとか内容を判別できる。色は派手目に映るため、レタッチ作業にはあまり向かないかもしれないが、映像鑑賞にはもってこいだ。
Nrealは、4m先に100インチのスクリーンと表現していたが、どちらかというと「80cm先に27インチモニターを置いている感覚」に近い。筆者は自宅で32インチの4Kモニターを使っているが、80cm先で見ている32インチよりも表示サイズが小さかったのだ。ただ、27インチでフルHDのモニターを見ていると考えると、解像度は適切だとも思った(欲を言えばWQHDぐらいあってもいいかもしれない)。
構造上、ディスプレイが視界の上半分に固定されるため、下半分にノートPCのモニターを持ってきても被りにくい。上下デュアルモニター状態だ。キーボードの位置も目視できるので、タッチタイプしやすかった。ここらへんはARグラスを使うメリットだろう。
サムスンの「DeX」やファーウェイの「デスクトップモード」など、デスクトップ機能を搭載しているスマホなら、Bluetoothキーボードを用意するだけで、デスクトップ環境が出来上がる。ライトな作業環境を用意するという意味なら、ノートPC以外だとこの使い方も身軽かもしれない。
手元にファーウェイのP20 Proがあったので、試しにつないでみたら見事デスクトップモードが起動。マウスはP20 Proの画面を使ったトラックパッドモードで代用でき、テキスト打ちには十分使えた。ただ、スクリーン解像度が極端に大きいまま変えられず、残念ながらフルHDの解像度を生かすことはできなかった。DeXが問題なく動くようであればかなり使える気がする。
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