米Googleは4月21日(現地時間)、仏データ保護規制当局CNILからの指示などに基づいて、まずフランスで、Cookie同意バナーに「すべて拒否」ボタンを表示するようCookieの処理に使うインフラを変更したと発表した。
CNILは1月、Cookie同意バナーに紛らわしい表現を使ったとしてGoogleに1億5000万ユーロの罰金を科した。CNILが問題としたバナーは、Cookieをすべて受け入れるボタンはあるが、すべてを拒否するためにはオプションボタンをクリックしてメニューを開き、個別に無効にする必要があった。CNILは、この非対称性が違法であるとした。
新たなバナーは、4月中にまずはフランスのYouTubeページで表示されるようになり、その後欧州連合(EU)圏内のすべてのGoogleユーザーが利用できるようになる。この新しいバナーは、ユーザーがGoogleアカウントにサインしていない場合あるいはシークレットモードで使っている場合に、Google検索とYouTubeに表示される。
新しいバナーは、以下のように、3つのボタンから選択できる。
日本では同意バナーが表示すらされないWebサイトもあるが、フランスではEUの一般データ保護規則(GDPR)に基づき、表示が義務付けられている。以下はフランス政府の公式サイトで表示される同意バナーだ。
なお、サインインしている場合はバナーは表示されず、Googleアカウントで予め設定した選択が反映される。GoogleアカウントでログインしてChromeブラウザなどを使うユーザーは、一度プライバシー設定でCookieの設定を確認しておくといいだろう。
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