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Twitter、マスク氏による買収に合意 440億ドル(約5.6兆円)で非公開企業に

» 2022年04月26日 06時57分 公開
[ITmedia]

 米Twitterは4月25日(現地時間)、イーロン・マスク氏が同社を買収することで最終合意に達したと発表した。買収総額は約440億ドル(約5兆6400億円)。取引は2022年中に完了の見込み。買収完了後、Twitterは非公開企業になる。

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 取締役会はこの取引を満場一致で承認した。マスク氏からの提案通り、1株当たり54.20ドルの現金取引での買収だ。マスク氏は金融機関からの130億ドルの資金提供と125億ドルの融資を確保し、約210億ドルのエクイティコミットメントを提供している。

 マスク氏は発表文で「言論の自由は民主主義の基盤であり、Twitterは人類の未来に不可欠な問題が議論されるデジタルタウンスクエアだ。新機能で製品を強化し、アルゴリズムをオープンソースにして信頼を高め、スパムボットを打ち負かし、すべてのユーザーを認証することで、Twitterをこれまで以上に改善したいと考えている。Twitterには大きな可能性がある。その可能性を、Twitterと、そのユーザーコミュニティと協力して解き放つのが楽しみだ」と語った。TED 2022での発言と一致する。

 Twitterのパラグ・アグラワルCEOは「Twitterには、全世界に影響を与えるパーパスとレレバンスがある。われわれのチームを誇りに思い、かつてないほど重要な仕事に刺激を受けている」と語った。

 マスク氏は正式発表後、「私は自分を悪く言う批評家にもTwitterにとどまっていて欲しい。だってそれが言論の自由ということだから」とツイートした。


 その前には米国の詩人、ロバート・フロストの詩「LINE-STORMSONG」の一節「And be my love in the rain」もツイート。真意は不明だが、この後は「The birds have less to say for themselves in the wood-world's torn despair than now these numberless years the elves,Although they are no less there: All song of the woods is crushed like some wild, easily shattered rose」と続く。自分が鳥たち(Twitterのユーザー?)に言論の自由を提供する、という意味だろうか。

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