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“FIFA派”のマンガ家が「eFootball2022」をプレイして感じたこと サダタローのゆるっと4コマ劇場

» 2022年04月29日 13時01分 公開
[サダタローITmedia]

 4月14日にKONAMIのサッカーゲーム「eFootball 2022」のアップデート、バージョン1.0.0が実施されました。ボクは昨年9月のリリース時にはこのゲームをプレイしていなかったのですが、当時の評判が良くなかったので、それがどのくらい改善したのかと興味をそそられ、プレイしてみることにしました。

「eFootball 2022」Webサイト© Konami Digital Entertainment

 eFootball 2022は人気サッカーゲームシリーズ「ウイニングイレブン」(以下ウイイレ)の後継作にあたります。基本プレイ無料、複数プラットフォームでのクロスプレイが可能などの新要素を携えた意欲作ですが、実は9月のリリース時にゲームバランスの悪さやバグの多さなどで酷評され、約半年をかけて大リニューアルを行っていました。

 実はボクはウイイレ自体をもう15年くらいちゃんとプレイしておりません(最後にプレイしたのはウイイレ9)。当時のウイイレはパスにせよドリブルにせよ、すべてのプレイにキツめの補正がかかっていました。サッカーとしてのゲームバランスを調整するためなのかもしれませんが「コナミエフェクト」などと揶揄されていたこの補正のために自由なプレイができないのがイヤでボクはウイイレから離れ、もう1つの人気サッカーゲーム、「FIFA」シリーズをプレイするようになりました。

著者紹介:サダタロー

1998年にテレビ番組「トロイの木馬」出演をきっかけに漫画家デビュー。代表作は「ハダカ侍」(講談社、全6巻)、「ルパンチック」(双葉社、1巻)、「コミックくまモン」(朝日新聞出版、既刊7冊)など。現在、熊本日日新聞他で4コマ漫画「くまモン」を連載中。Pixivはsadataro、Twitterは@sadafrecce

連載:サダタローのゆるっと4コマ劇場

漫画家のサダタローさんが、世界初の電脳編集者「リモたん」と一緒に話題のアレコレについてゆる〜く語る4コマまんが新連載。たぶん週末に掲載します。連載一覧はこちら。過去の連載はこちらからどうぞ。

生まれ変わったeFootball 2022は?

 eFootball 2022をプレイした感想は「ウイイレに似てる」でした。やはりパスや選手の挙動に強めの補正がかかっており、思うようにプレイするのは難しい印象です。

 パスのアシスト強度はオプションで変更することでプレイしやすくできましたが、慣性が強く働く選手の動きにはストレスを感じることもあり、個人的にはやはりFIFAシリーズの軽い操作感の方が好みです。

 とはいえ、これらの不満はあくまでボクがウイイレのゲーム性が苦手だというだけで、ゲームとしてのクオリティーが低いわけではありません。むしろ無料でここまでのサッカーゲームがプレイできるという驚きのほうが大きかったです。

 前バージョンで話題になっていたバグも今のところ全然見当たらないし、クロスプレイ前提のグラフィックも普通にきれい。選手の顔も本人によく似ているのもFIFAと違ってテンションが上がります。

 そして個人的に一番嬉しかったのが、J1・J2両リーグのライセンスを取得してくれていること。J2リーグに所属している「ファジアーノ岡山」を応援しているボクにとっては、ファジアーノの選手やユニフォームをゲーム内で使えるのが楽しくて仕方ありません。

 ただゲームモードはまだ少なく、基本的にはメインの「DREAM TEAM」で遊ぶことになります。ポイントを利用して選手や監督を獲得し、自分だけのドリームチームを作って対人戦やCPU戦を楽しめるのですが、個人的にはこの手のモードは結局強い選手を確保しないと勝つことができず、理想どころではなくなってしまいます。今後は1人でじっくりチーム作りができる、ウイイレのマスターリーグのようなモードが出てきてほしいです。

 スタートこそつまずいたものの、無料なのに十分すぎる完成度となった「eFootball 2022」。まだ触ったことがない人はもちろん、最初のリリース時にプレイしてガッカリした人も一度遊んでみてほしいと思います。なんてったって無料ですから。


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