分かりにくいけれど面白いモノたち
机の上を美術館にしてしまうデスクライト「SALIOT pico」が演出する自然光の意外な効用(1/5 ページ)
2021年春の発売以来1年少し、デスクライトとして愛用しているのが、ミネベアミツミの「SALIOT pico」(サリオピコ)という製品。スポットライトのような見た目のデスクライトとしては珍しいデザインの製品だが、それもそのはずというか、このライト、もともとは美術館や博物館で展示品を照らすための照明として開発された。それを、ほぼそのまま家庭で使えるようにしたものなのだ。
その最大の特徴は、高い演色性。自然光と比較して、どの程度自然光に近い色に見えるかを示す尺度のことで、通常、Ra100を太陽光の下で見るモノの色としたときに、それにどのくらい近いかで、その照明の演色性が示される。一般的な蛍光灯でRa70程度、LEDでも一般的にRa90を超えれば、高演色性LEDと呼ばれ、美術館などでの使用にも適していると言われているのだけど、この「SALIOT pico」で使われているLEDはRa97。
実際に、京都の京セラ美術館を始め、都内の大きな博物館などでも採用されているミネベアミツミの美術館用照明「SALIOT」シリーズと同じものが使われているのだ。最近では、東京現代美術館で2022年3月19日~6月19日まで開催されている「生誕100年特撮美術監督 井上泰幸展」にも採用されているので、気になる方は、ラドンが壊した博多の街の再現ミニチュアを見に行くついでに照明もチェックして欲しい。余談だが、あのラドンが壊した街は、筆者が、ちょうどラドンが壊したあたりに住んでいた子供の頃、テレビで放映されているのを見て、大泣きしたという逸話があるほどのリアルさなのだ。
その高い演色性を持つ照明を、家庭用にも使えないのかと考えたミネベアミツミのスタッフは、当初は、美術館に設置するようなレールごと、家庭に持ち込もうと考えていたという。ただ、その場合、工事が必要だし、自社のECサイト計画が進んでいたこともあって、家庭で導入しやすい形での製品化へと切り替えたのだそうだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
分かりにくいけれど面白いモノたち
ITから文房具まで幅広く活躍するベテランライター、納富廉邦さんが言語化しづらいけど面白いガジェットやサービスを分かりやすく解説します。
この記事の著者
関連記事
こんなメディアも見られています
ITmedia NEWSに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
SpecialPR
本日の新着記事
アクセスランキング
-
1
たばこ休憩なき時代の“一服”をどう取るか 温熱と“聞こえない音”で休む、JT子会社のアイマスクを試す
-
2
「5年でバッテリーが使い物にならなくなる」は本当か テスラ「モデル3」5年目点検で分かったこと
-
3
「能動的サイバー防御」きょう開始 警察・自衛隊などが攻撃元サーバを無害化 高市首相も狙いを説明
-
4
B級感がたまらない? 映画「ストリートファイター」の魅力と原作ゲームの歴史、ゲーマーマンガ家が熱弁
-
5
パナソニックHD子会社、使用禁止の生成AIに従業員約33万人分の個人情報をアップロード
-
6
「Claude Mythos 5」、危害の兆候を顧みず実在の開発者を標的に──AnthropicとAISIが分析結果を公開
-
7
GMO、不正取引の被害額を補償へ 見舞金5000円も 「お名前.com」FX用VPSへのサイバー攻撃で
-
8
「楽天ドライブ」に不正アクセス 保存したデータなど1.5万アカウント分が取得・閲覧のおそれ
-
9
「お名前.com」 のFX自動売買VPS、不正アクセスで金銭被害か 「600万円の損失」「55万円なくなった」……報告相次ぐ
-
10
PHPに「緊急」レベルの脆弱性2件 修正版を日本時間21日深夜に公開へ、事前準備を呼び掛け
ITmedia NEWS SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
ITmediaNEWSをフォロー
あなたにおすすめの記事PR