ということは、例えばベッドサイドに置いて、寝る前の読書灯に使えば、文字も読みやすく、同時に、気持ちよく眠れるということだろう。個人的には、キーボードの文字が見やすくなったからか、打鍵速度が上がったこと、仕事を終えてから、すぐに眠れるようになったことは、確かに感じる。また、光が均等でムラが少ないせいか、本などを読む際の文字の輪郭がクッキリするし、演色性が高い=スペクトル分布の幅が広いということなので、見かけ上のコントラストが上がり、読み取りやすい状態になるのだと考えられる。実際、私のかなり弱った目でも、本の文字が他の照明の下と比べて、明らかに読みやすい。
それでは何故、多くのLED照明は、演色性の高いLEDを採用していないのだろうか。
「演色性が高いLEDは、往々にして効率が悪くて、やや暗くなってしまいます。なので、色より明るさを求められる場所では、輝度が高いタイプのLEDが使われています。また、演色性の高さを生かすためのハードウェアの設計も難しく、コストがかかるという問題もあります」と府馬氏。
とはいえ、この「SALIOT PICO」、製品ラインアップも幅広く、しかも価格も案外リーズナブルなのだ。特に、お試し的に使えて、しかもデスクライトとして十分な、「STAND-S 3W1灯」タイプなら1万4800円(税込)、フルスペックの「STAND-L 3W3灯」でも3万4800円(税込)だから、この使い勝手の良さと便利さを考えたら、安いと思う。
美術館などで使われているものと同じシステムが搭載されているから、スマホアプリから、各ライトのオンオフや、光量調整、3灯それぞれの光量をプログラムしてメモリから呼び出す機能などを操作可能。さらに、オンオフタイマー機能も搭載しているので、ベッドサイドで本を読みながら寝落ちしても大丈夫。
家電メーカー製ではないので、馴じみは薄いかもしれないけれど、これだけ汎用性のある、しかも高品位の光が出る家庭用照明機器は他にはないと思う。武骨なルックスだけど、実際に設置すると目立たず、場所に馴染むので、とにかく一度使ってみてほしいのだ。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR