凸版印刷グループのONE COMPATH(東京都港区)は5月30日、地図アプリ「地図マピオン」iOS版の標準地図を紙の地図に近いデザインに刷新すると発表した。6月3日の「測量の日」に合わせてリニューアルする。
中縮尺時に表示するアイコンや建物・施設名を大幅に増やした。アイコンは約4割を見直し「スーパー」「ボウリング場」など38種類を追加/変更。建物名の表記は文字の折り返しなどを調整し、密集した地域でも視認性を保つようにした。
これまでは大縮尺までズームしないと出てこなかった市区町村の色の塗り分けや境界、等高線などは中縮尺時にも表示する。トンネルには点線を採用し、高速道路や一般道など通常の道路との差別化を図った。
リニューアルのヒントになったのは、これまで背景地図として切り替えられるようにしていた「旧デザイン」地図だった。表示の遅いラスタータイル形式だったが、紙の地図のような質感でユーザーに根強い人気があったという。
リニューアル後は、高速表示のベクタータイル形式はそのままに紙の地図のようなデザインになる。開発を担当したONE COMPATHの本城博昭さんは「紙の地図は長い歴史の中で、いかに見やすく情報量を詰め込むか考えられてきたデザイン。じっくり『地図マピオン』を見て楽しんでいただければ」としている。
この記事は、地図と位置情報のニュースを中心とした情報サイト「GeoNews」から転載、加筆したものです。URLはこちら。
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