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コンパクトでも本格派 キヤノン「EOS R7」試作機を速攻レビュー荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/5 ページ)

» 2022年06月21日 08時00分 公開
[荻窪圭ITmedia]

 メカシャッター時で秒15コマ(これは超速い)、電子シャッター時は秒30コマ(もちろんAF/AE追従)の超高速連写が可能なのだ。

シャッター方式を電子シャッターにし、高速連続撮影+にセットすると最高で秒30コマの高速連写が可能になる
被写体追尾AF+連写を使って撮影した列車。きっちり追ってくれる(18-150mm 150mm 1/1000秒 F7.1 ISO200)

 動体のAFと連写に強いとなると、超望遠撮影したくなるよね。そこで登場するのが以前紹介した(リンク)100-400mm F5.6-8。フルサイズセンサー用のRFレンズなのだけど、これがコンパクトで軽いので、EOS R7に似合うのだ。これの登場を見越して設計されたんじゃないかと思うくらい。

EOS R7に「RF 100-400mm F5.6-8 IS USM」を装着。これは似合うと思う。

 持ったときの重量バランスもいい。EOS R7につけると160-640mm相当の超望遠になるので遠くの動体を撮るのにおすすめだ。望遠端でF8と暗めではあるが、被写体検出AFや連写と組み合わせると、実に強力。

動物瞳AF+連写で撮影したムクドリ。こういうシーンにさっと対応できるのはよし(100-400mm 400mm 1/1000秒 F9 ISO500)
超望遠でのスナップも背景をきれいに整理できてけっこう楽しい(100-400mm 1/640秒 F8 ISO160)

 小型軽量の超望遠システムが欲しい人にはたまらない組み合わせである。

自動水平補正はスナップ写真によし

 逆に静体……って言い方は変だけど、風景やスナップ、建物などを撮るときに大変重宝する機能も付いた。これを使うと高速連写ができなくなるけど、その代わり別の支援が提供されるのだ。

 それが自動水平補正。

自動水平補正機能が付いた

 ボディ内手ブレ補正の回転補正を利用して、自動的に水平を保ってくれるというもの。もちろん角度には限界があるけど試してみたら、ギリギリ±3°くらいまでいけそうだ。

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