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Tesla Model 3オーナーはエネルギー危機とModel Yの登場に震撼した走るガジェット「Tesla」に乗ってます(2/4 ページ)

» 2022年06月21日 09時12分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

Teslaからの節電要請

 電力の話についての余談です。この夏や冬の電力需給が逼迫するといいます。家電製品などと比較して電力大食いのEVですが、政府から節電要請が出るなか、乗れなくなってしまうのでしょうか? それはないでしょう。筆者の場合、9割は自宅充電でまかなっています。そしてそのほとんどが、深夜帯のオフピーク充電です。

photo 深夜のオフピーク時に充電が始まるようにタイマー予約しておく。充電時の電流も調整できるのでブレーカー落ちを回避できる

 オフピーク充電を心がければ大丈夫でしょう。ほとんどのEVは、充電プラグを刺しておけば、タイマー予約で充電時間を指定できます。また、Teslaの場合は、電流(アンペア)をアプリから調整できるので、宅内家電との電力バランシングも容易に行えます。

 2022年3月に政府より需給ひっ迫警報が発出されました。その際、Model 3に乗り込み、車両がスリープから目覚めたら、スクリーンにTesla Japanからの節電要請が表示されていました。「ピークタイムでの自宅充電やスーパーチャージャー利用を控えるようお願いします」とあります。

photo 需給ひっ迫警報が発出された折には、スクリーンにTesla Japanからの節電要請が表示されていた。ただし、表示だけで、充電制限がかかるといった強制措置はない

 Tesla側もこのように、ドライバーに対しプッシュでメッセージを通知することで、節電要請を呼びかけます。これからもオフピーク充電を心がけるようにします。

Model 3値上げで車両保険金額に不安

 注文時、筆者のModel 3 ロングレンジは509万円でした。それが原稿執筆時点には709万1000円になっています。いくら円安が進行しているとはいえ、200万円以上という尋常ならざる値上げ幅に震撼します。

 2022年モデルは、航続距離が30km程度伸びたり、インフォテインメントシステムを駆動するCPUが、Ryzenに格上げされるなどの進化を遂げたとはいえ、現実問題として今の金額ではとても手が出なかったでしょう。

photo 注文時より200万円も値上がりしただけでなく、19インチスポーツホイール(18万8000円)がオプションになってしまった

 ただ、手放しで喜べない事実にはたと気づき不安がこみ上げてきました。車両保険です。筆者は、ソニー損保のユーザーです。車両保険金を新車買換特約付きで、税抜き金額の460万円と設定しています。仮にクルマが全損するような事態になった場合、この保険金額では、再び新車に乗ることはできません。

 ソニー損保に増額の可否について確認したら「できかねます」という解答でした。さらに継続(更新)時であっても増額は「できかねる」そうです。事故を起こさないよう、巻き込まれないように細心の注意を払って安全運転を心がけます。

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