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Tesla Model 3オーナーはエネルギー危機とModel Yの登場に震撼した走るガジェット「Tesla」に乗ってます(3/4 ページ)

» 2022年06月21日 09時12分 公開
[山崎潤一郎ITmedia]

現車のリセールバリューは?

 9カ月しか乗っていないのに、下取り査定の話をするのも変な話ですが、査定依頼をしてみました。きっかけは、新しく登場したModel Yです。SUVタイプのModel Yが日本からも発注可能になったので買い換えを意識して査定依頼してみました。

 Tesla Japanは、Webサイトのユーザーアカウントページから、現車の下取り査定見積を受け付けてくれます。Model Yに乗り換えを前提で現車の査定を依頼しました。下取り価格は、509万円(外装色やシート色のオプションはなし)でした。約9カ月乗ったクルマなのに、購入時の価格と同じというのは驚きです。

photo SNSのTeslaコミュニティーでは、一時、下取り見積り祭りで盛り上がった。他車の事例を見ていると似ような条件なのに金額に差があるのは、オプションの違いなのだろうか

 実は、Model Y日本上陸の噂が盛り上がった4月にも査定依頼をしていました。そのときは、走行距離6700kmで490万円でした。19万円も値上がりしています。トヨタのランドクルーザーや日産GT-Rのような特別なクルマにプレミアが付いて値上がるのは理解できます。しかし、普通の量産セダンの下取り査定がこのように上昇するのは不思議です。新車価格の値上がりが影響しているのでしょうか。

Model Yはデカすぎてムリ

 Model Yが登場したので、話の流れでこのニューカマーを写真付きで紹介しておきましょう。査定額509万円という金額を目にしたとたん、Model Yに対する欲求が最高潮に達しました。Model Yの価格、ローン残価、EV補助金の返還と再取得などを考慮しながら、ざっくりと計算したら、なんとか買えそうです。

photo Model 3より一回り大きいModel Y。競合ひしめくEV版のSUVとして日本での人気がどうなるのか楽しみだ

 ただ、ここは一度冷静になって考えようということで、ショールームにModel Yを見に行きました。見た瞬間に「でか」という言葉が口を衝きました。全長4751×全幅1921×全高1624mm×最小回転半径6.05mは、筆者の住環境ではかなり気を遣いストレスが貯まりそうです。

 「テスカス」というTeslaコミュニティーサイトにModel 3とのサイズ比較が掲載されているので参考にしてください。古めのタワーパーキングやマンション等の機械式パーキングの利用を前提とする場合は、諦めざるを得ない人もいるのではないでしょうか。

photo ボリューミーなヒップラインはなかなか魅力的。黒樹脂のフェンダーガードもSUVっぽくてよい

 我が家は戸建ての平置き駐車場ですが、路地奥にあるため、幾度か直角に曲がらなければならない狭いアプローチがあり、現状のModel 3でも、センチオーダーでギリギリを攻めている状態です。とてもではありませんが、幅、長さ、高さ、回転半径が肥大化したModel Yを操る自信はありません。最高潮に達したModel Yへの熱も一種にしてしぼんでしまいました。

 アウトドアを楽しむ人や、筆者の場合、楽器や録音機材を運ぶこともあるだけに、リアゲートが大きく開き、後席を寝かせれば広大な荷室を確保できるModel Yは大いに魅力的でした。サイズが問題ない人にとっては、最高の1台です。

photo 後席を倒すと広大な荷室を確保可能。身長175センチの筆者が余裕で寝ることができたので、車中泊にぴったりか

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