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満足度の高いグループウェア サイボウズ Officeを抑えて1位になったのは?【2022年6月版】

» 2022年06月30日 08時30分 公開
[佐々木千之ITmedia]

 企業や組織のメンバーがスケジュールやタスク、資料、ノウハウなどの情報を共有するシステムがグループウェアだ。スケジューラや掲示板、ファイル共有、電子メール、社内申請、設備予約といったツールの統合パッケージとして提供されることが多い。自社業務に合わせた案件管理や日報といった独自システムをデータベース上などで作成できる機能を備えたものもある。では、ユーザー満足度の高いグループウェアはいったいどれだろうか? IT製品レビューサイト「ITreview」によると、1位は「mitoco」だった。以下、2位「サイボウズ Office」、3位「rakumo(Google Workspace版)」と続いた。

photo mitocoイメージ(公式Webサイトより)

 mitocoはテラスカイ社が提供するグループウェア。CRM(顧客管理)ツールとして多くの企業で使われているSalesforceをプラットフォームにしていることが特徴で、カレンダーや掲示板、複雑な組織にも対応可能なワークフロー機能を備えている。導入企業には大手銀行や保険会社、クレジットカード会社などの名前もある。初期費用は無料で、最低5ライセンスから1年単位で利用できる。料金は1ユーザー当たり月880円(300ユーザーまで)だ。モバイルアプリもあり、移動中や外出中に業務を進められる。

 ITreviewでのレビューの総合満足度は5点満点中3.8点で、特に「価格」の評価は4.4点と高い。次いで「サポート品質」が4.3点、「導入のしやすさ」が4.2点と続いている。

 ユーザーからは「Salesforceと連携でき、カレンダーも見やすい」「モバイルアプリの動作が軽く外出先からスケジュール確認や入力がしやすい」「取引先への行動が分かりやすく確認できる」「Salesforceの足りない部分を補完してくれる」といった声が上がっている。

photo mitocoに寄せられたレビュー
photo mitocoに寄せられたレビュー
photo mitocoに寄せられたレビュー

 2位のサイボウズ Officeは、サイボウズ社が提供するグループウェア。1997年に発売された歴史の長い国産ソフトで、日本の中小企業向けグループウェアとしてビジネスニーズを製品に反映し続け、述べ6万7000社以上のユーザーがいるという(2020年8月時点)。スケジュール共有や会議室予約、掲示板、ファイル共有、ワークフローなどは標準の機能として利用できる。クラウド版とパッケージ版の2種類があり、購入方法や契約変更にも柔軟に対応するとしている。導入前から導入後まで、電話サポートなどのフォロー体制を敷いている。

 3位のrakumo(Google Workspace版)は、rakumo社によるグループウェア。Google Workspaceのユーザー管理、認証、セキュリティ基盤を利用しながら、機能を拡張して、業務やリモートワークに必要な業務アプリを提供するクラウド型のGoogle Workspaceアドオン製品群だ。グループカレンダー、社内掲示板、勤怠管理、ワークフローなど6種類の製品を用意する。2000社以上、75万ライセンスを超える利用実績を持つとしている(2020年12月時点)。

 本ランキングは、ITreviewの「グループウェア」メインカテゴリーで10件以上のレビューを獲得しているサービスの中から、満足度順に編集部で集計した。

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