KDDIは7月3日、auなどで昨日2日午前1時35分ごろから続いているモバイル通信サービスの全国的な通信障害について、西日本では3日午前7時15分、東日本では午前9時30分を目標に復旧に取り組んでいると発表した。
KDDIは3日に会見を開き、謝罪した。(詳細:au通信障害でKDDI社長が謝罪 影響回線数は最大で3915万 同社史上最大規模)
復旧めどは、復旧作業の終了時間として西日本エリアでは午前11時、東日本エリアでは午後5時30分を示したが、ネットワークが正常に戻ったかの試験を並行で検証し、完了の後に完全復旧を宣言するとしている。
(追記ここまで)
同社は障害報告の第1報以来、1時間ごとに状況を更新している。3日午前1時の更新で復旧のめどが明らかになった他、「全国的にデータ通信を中心として徐々に回復してきている」(KDDI)としている。
障害発生からはすでに24時間が経過。同社で同規模の通信障害は、2013年5月に起きた、LTE基地局の制御装置故障によるもの。発生後約18時間で復旧したのち、3時間ほど空けて再び障害が起き、再度の復旧には約11時間かかっていた。
2021年10月には、NTTドコモでも大規模な通信障害が発生。発生後約3時間で「順次回復」と発表したが、これによりネットワークにトラフィックが集中した結果、混雑しつながりにくくなる「輻輳」(ふくそう)が発生。4G/5G回線の完全復旧には結果として約12時間を要した。
KDDIは現在データ通信が利用しづらい理由として「トラフィックの輻輳を軽減するために流量制御などの対処を講じている(ため)」としている。
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