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14年間で初の大幅デザイン変更を受けたシン・MacBook Airの実力 M2搭載で大幅性能向上だけじゃない【先行レビュー】(1/5 ページ)

» 2022年07月14日 22時00分 公開
[村上タクタITmedia]

 第2世代のApple Silicon「M2」チップを搭載したMacBook Airは、2022年6月7日に開催されたWWDC22で、最も注目されたハードウェアだ。

 14年ぶりに完全刷新されたボディーデザインに、最新Macの礎となるApple Siliconの最新仕様M2シリーズチップが搭載されているのだから、注目を集めるのも当然。美しく、静かで、さらにパワフルになったM2搭載MacBook Airをご紹介しよう。

photo 薄く、美しい、新しいMacBook Air。最新のM2チップを搭載し、性能を大幅に向上させている

14年の歴史で初のMacBook Air完全リニューアル

 新しいMacBook Airは、14年間使われたくさび状のデザイン……ウェッジシェイプを捨て、曖昧な曲面を持たないスクエアなデザインとなった。従来から多くのApple製品に採用されてきた直線と角Rしか持たないシンプルなデザインではあるが、MacBook Pro 14/16インチや、Mac Studioなどの流れを汲む最新のデザインは、平面が広く取られ、角Rが強い。従来のApple製品よりビジネスライクな雰囲気を感じさせる。

 ボディーカラーは新色のミッドナイトと、スターライトに加えて、スペースグレー、シルバーの4色。取材機はスターライト。

photo 従来より、平たく薄くなった。最厚部は5mm近く薄くなったのだが、エッジ部は逆に厚くなっているので、薄くなったように見えない

 印象は、「薄くて、平たい」というもので、最厚部の厚さは16.1mmから11.3mmへと5mm近く薄くなっているのだが、デザインの違いで触った感じは従来モデルの方が薄く感じる。新しいM2 MacBook Airは「平たい」という印象だ。幅と奥行きはほぼ変わらない。

 筆者は従来のMacBook Airのデザインに親しみを感じていた。しかし、あの形状を実現するために、内部のバッテリー配置には無駄が生じていたので、その無駄を配すると、この形状になったのだろう。

 また、Apple Silicon搭載以来、MacBook Airには冷却ファンが搭載されていないので、すき間に空気を通す必要がなくなった。ゆえに、スクエアな形状にしてより密度の高い部品配置を狙うのは理にかなっている。

 M1 MacBook Airはインテル時代のデザインにとりあえずApple Siliconを搭載したものだったが、M2世代になって、よりApple Siliconに最適化されたデザインになったともいえるだろう。

photo パッケージは最新の再生可能性を意識したもので、プラスチックが使われず、紙を中心としたもの。従来ほどの美しさはないが、これも時代の趨勢というものか。
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