世界最大のバーチャル展示会・バーチャルマーケットを展開するHIKKYのブースでは、過去に開催されたバーチャルマーケットに入れるようになっていました。現実の展示会は常設タイプでもないかぎり、開催期間終了後は二度と体験することができません。すべての機材を保管するというのはコスト管理面からも現実的ではないからです。
しかしVRメタバース内のバーチャル展示会は、使用したデータが残る限り、いつでも再体験できるという可能性が残ります。事実、HIKKYは過去のバーチャルマーケットの一部をVRChat上で公開し続けています。
またHIKKYは、Vket CloudというVRメタバースプラットフォームを独自開発しています。Vket CloudはVRメタバースでどういった表現ができるのかを試せる場所として、個人・自治体・教育機関には無料で開放。仮想土地などを購入せずとも、自由に開発ができる場として提供しています。
Z世代から強く支持されているファッションフェスタ 東京ガールズコレクション(TGC)も、独自のメタバース空間でバーチャルTGCを展開しています。
近年、フォートナイトやRoblox、ZEPETOなどのサービスにおけるバーチャルファッション市場の伸びが目立っていますが、バーチャルTGCはECサイト連携によるリアルファッション販売プラットフォームを目指しているそうです。将来的にはリアルファッションと同デザインのバーチャルファッションも同時提供することも視野に入れています。
イラストコミュニケーションサービスを提供しているPixivのブースでは、3Dアバター制作ソフトウェア VRoid Studioを展示。素体となる3Dモデルの目や口などの形や、髪型、体型、衣類をカスタマイズして、簡単にVR向け3DファイルフォーマットであるVRMファイル形式のアバターを作成できます。
メタバース時代はデジタルデータの相互運用性が重視されていくとみられていますが、VRMフォーマットはclusterをはじめとした複数のVRメタバースプラットフォームや、VTuber向け配信サービス、アニメーション作成アプリに対応しており、現時点で相互運用性を実現しているデータとして注目に値します。
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