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Midjourneyを使って考えた「AIとクリエイティビティ」(3/4 ページ)

» 2022年08月11日 13時09分 公開
[西田宗千佳ITmedia]

Discordをユーザーインタフェースに

 Midjourneyへの命令は、Discordを介して行う。要はMidjourneyがDiscord上のBotとしてふるまっているわけだ。同じことはWeb上でもアプリ上でもできるのだが、あえてこの構成になっているのは、Discord上で可視化されてバズることも考えた仕組みかな、とも思える。若い世代・ゲームをする世代へのDiscordの浸透度は圧倒的なので、このやり方は正解だ。

photo 実際には「Discord」を介して描かせる。描かせた絵はMidjourneyのサーバ上に保存されているが、作業自体はDiscordのBotへテキスト命令だ

 使い方はシンプル。「/imagine」とコマンドを入力、その後に絵を示す英語を文章、もしくは単語の羅列で記述する。同じような文章であっても、語の並びで微妙に結果が違ったりするので、試行錯誤してみる価値はある。

 以下の画像は、「フォトリアルに描いた眩しい夏のスクールガール(school girl in the shiny summer, photorealistic)」の結果。それっぽいのだが、もともとは4つの候補が描かれる。

photo サンプルを1つ。「夏のスクールガール」をテーマに描かせてみた。アメリカ映画っぽい

 下に「U1」から「U4」と「V1」から「V4」のボタンがある。この意味は、Uが「アップスケーリング」、Vが「バリエーション」。右上から1・2・3・4として、「V1」は「1のバリエーション」、「U3」なら「3のアップスケーリング」で描きなおす、という意味になる。

photo 命令を与えると、まずは4つのバリエーションが生まれる。そのうち1つをアップスケールしたのが前傾の完成版。気になるバリエーションのものを再度描かせることもできる

 で、先ほどの4例のうち、3のアップスケール版が完成として示した絵で、下がバリエーション、ということになる。

photo バリエーションを描かせてみた。方向性同じだが、ちょっとずつテイストが変わっている絵ができる

 無料での利用の場合、25枚まで描かせることが可能。それ以上は月額課金制の有料になる。

photo 現在はβ版で、無料の場合25枚まで描かせられる。それ以上は月額課金制

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