米Metaは8月11日(現地時間)、メッセージングサービス「Messenger」(旧「Facebook Messenger」)のデフォルト(初期設定)でのE2EE(エンドツーエンド暗号化)のテストを一部のユーザーを対象に開始したと発表した。テストに参加するユーザーのメッセージは自動的に暗号化される。
Metaは2016年からMessengerの一部のチャットをオプトインで暗号化する機能を提供しているが、2023年には個人間のメッセージと通話をグローバルにE2EEにする計画だ。この計画に対しては、規制当局が懸念を表明している。
Metaは前日、裁判所命令を受けてユーザーのMessengerのデータを当局に提供し、それを証拠として17歳の女性が中絶の罪で起訴されたことで批判されていた。
デフォルトでメッセージがE2EEになれば、Metaも規制当局もその内容を見ることはできない。
Meta(旧Facebook)、「Messenger」のE2EEを全ユーザーに提供開始
Facebook、Messengerの音声と動画チャットもE2EEにするテスト開始
Facebookのエンドツーエンド暗号化に米英豪が「解読のための鍵」を要請
「Facebook Messenger」の暗号化「秘密のスレッド」が利用可能にCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR