工業製品の評価などを行う製品評価技術基盤機構(NITE)は8月17日、携帯扇風機の購入や取り扱いに関する注意喚起を行った。2021年までの3年間で47件の事故が報告されているという。
発火や内蔵したバッテリーの膨張、発煙などの事故が発生している。その大多数は製品の不具合によるものだったという。
NITEはネット通販などで携帯扇風機を購入する際は事業者の連絡先を確認するよう呼びかけている。連絡先が不明、あるいは海外の連絡先しか掲載されていない場合、製品の不具合で事故が起きてもリコール等の措置ができないという。
この他、携帯扇風機の取り扱い上の注意として、1)車のダッシュボードや砂浜など高温となる場所に放置しない、2)水に濡らさない、3)落下などの衝撃を与えない、4)一般ごみと一緒に捨てない、を挙げている。
携帯扇風機を直射日光が当たる場所に長時間放置したり、海やプールなどで水没させたりすると内蔵リチウムイオンバッテリーが破裂するおそれがある。また落下などで強い衝撃が加わった場合、リチウムイオンバッテリーが変形し内部でショートすることも。そのまま使い続けると突然、煙や炎が噴き出すおそれがあるとしている。
捨てる時は各自治体の分別方法の指示に従う。一般ごみとして捨ててしまうと、ごみ収集車の中で圧縮され火災につながる危険性がある。
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