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これってまだ食べられるの? 非常食の賞味期限チャレンジ、やってみたデジタル防災を始めよう(5/5 ページ)

» 2022年08月18日 11時10分 公開
[戸津弘貴ITmedia]
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調理用の熱源も忘れずに

 非常食にしても、ローリングストックにしても、レトルト食品、フリーズドライ食品などを食べる際には、お湯で戻したり加熱して温める必要がある。一部常温でも食べられるように作られたものもあるが、それでも温めた方がおいしい。

photo ヒートパックの使用例
photo お湯を入れると発熱する加熱パックも用意しておきたい。

 冬場など寒い時期には温かい食事が嬉しい。しかし、災害時はガスが止まって火が使えないこともある。カセットこんろがあったとしても、避難所(室内)では火気厳禁だったり、災害直後はガス漏れしていることも考えられるので災害当日から数日は火を使わなくても温められる対策があると安心だ。

 防災用のペットボトルならばヒートパックの加熱にも耐えてお湯が作れるので、アルファ化米やカップ麺、赤ちゃんのミルクなどにも活用できる。

 ガス漏れがないことを確認するなどして火が使える状況になれば、カセットこんろなども活用できるので、たくさんは必要ないが数日分は備えておきたい。

非常用トイレも忘れずに

 食べるものがあれば、出てくるものもあるので、トイレの問題は常に考えていたい。

 過去の記事でも触れているが、トイレに行く回数は1日平均5回とされている。トイレの復旧は2週間以上先になると想定されており、仮に1カ月分とするなら1人150回となる。

 トイレに関しては別の機会に詳しく紹介したいが、ニュースなどで自分が住んでいる地域と似たような場所での災害報道を見聞きした際は、自分の住んでいるエリアで発生したらどのように避難するか、どう避難生活するかというのをシミュレーションする、残りわずかとなった「夏休みの自由研究」にするのも悪くないだろう。

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