「Skebでは現在、ツールとしてのAIの利用を一律して認めていない」──イラスト発注サイト「Skeb」を運営するスケブ(東京都港区)の創業者のなるがみ(@nalgami)さんは10月5日、Twitter上にこんな投稿をした。画像生成AI「NovelAI Diffusion」(NovelAI)が話題になっていることを受け、AIについて自身の意見を述べている。
Skebは、クリエイターに有償でイラストなどを発注できるサービス。NovelAIなどの画像生成AIの登場を受け、Twitter上などでは「クリエイター自身がイラストを描かず、AIを利用して商品を納品する人が現れるのではないか」と指摘する声が上がっていた。
なるがみさんによると、Skebでは2018年のサービス開始初期から「イラストジャンルでの本人が直接描いていない作品」を禁止しているという。利用規約にもAIが生成したデータ(自動生成した画像)はこれに該当すると明記しており、他に3Dモデルやスクリーンショットも当てはまるとしている。
なるがみさんは「Skebは『あこがれのクリエイターにお題を描いてもらえる』ことに価値を置き、二次利用も原則認めていない」と投稿。画像生成AIについては現在は混乱期にあるとし、「今利用を認めるとサービスコンセプトを勘違いする人が現れたり、不正送金の温床となったり、スタッフのコストも跳ね上がる。(AIを)認めるとしてもまだまだ先」と説明している。
「われわれはNovelAIと関係ない」──海外のイラストサイト「Danbooru」が日本語で声明
「とんでもなくハイクオリティー」 話題の画像AI「Novel AI」でひたすら二次元美少女と美少年を生成してみた
絵師の“AI学習禁止宣言”に意味はあるのか? AIに詳しい弁護士に聞いてみた
文章から“3Dモデル”をAIが生成 米Googleなどが「DreamFusion」を開発
静岡県の水害巡りフェイク画像が拡散 画像生成AIを利用 投稿者はデマと認めるも「ざまあw」と開き直りCopyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
Special
PR