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トヨタ、ユーザーのメアド約30万件漏えいの可能性 ソースコードの一部、GitHubに5年間放置

» 2022年10月07日 16時52分 公開
[ITmedia]

 トヨタ自動車は10月7日、クルマ向けネットワークサービス「T-Connect」ユーザーのメールアドレスと「お客様管理番号」、29万6019件が漏えいした可能性があると発表した。

トヨタがユーザー向けに送信した謝罪と注意喚起のメール

 2017年7月以降にT-Connectユーザーサイトにメールアドレスを登録した人が該当する。氏名や電話番号、クレジットカード番号などが漏えいした可能性はないという。

 原因は2017年12月にT-Connectユーザーサイトの開発委託先企業が、取り扱い規則に反してソースコードの一部を誤って公開設定のままGitHubアカウントにアップロードしたこと。その後、5年にわたって第三者がソースコードの一部にアクセスできる状態で放置されていた。ソースコードにはデータサーバへのアクセスキーが含まれ、これを利用するとサーバに保管しているメールアドレスやお客様管理番号にアクセスできたという。

 トヨタは9月15日にGitHub上のソースコードの一部を確認し、同日中に非公開化。17日にはデータサーバのアクセスキーを変更している。

 トヨタは「ソースコードの不適切な取り扱いが原因。改めて委託先企業と共に個人情報取り扱いに関する管理の徹底、およびセキュリティ機能の強化に向けた取り組みを進める」と説明している。

 該当するユーザーに対してはメールアドレスを悪用した“なりすまし”やフィッシング詐欺など、迷惑メールが届く可能性が考えられるとして不審なメールを受信した場合は開封せず、消去することを求めている。「契約内容の確認」「パスワードの変更」等の名目で偽サイトへ誘導する手口も考えられるという。

メアド約30万件漏えいの可能性を伝えるプレスリリース

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