Stable Diffusion」がオープンソースとして公開されてから2カ月。画像生成AIは急速に進化し、カンブリア大爆発のような様相だ。激動の2カ月間に何があったのか。AI研究者でありAIプログラマーでもある清水亮氏に振り返ってもらい、これからAIがどう世界を変えていくのか、連載としてお伝えしていく。
2022年8月22日。日本時間にして午前4時ごろ、「世界変革」はついに実行された。
以前から噂のあった、「どんな絵も描ける」AIである「Stable Diffusion」がついにオープンソースとして公開されたのだ。
この日は、前日の深夜からStable DiffusionのコミュニティがあるDiscordサーバが、期待に胸を膨らませる人々で賑わっていた。
「日付が変わったぞ。まだか」という声が一定時間ごとに投稿され「もうすぐだ」と宥(なだ)める声と、「本当は公開されないのではないか」と訝(いぶか)る声が乱れ飛んだ。
なぜこれが「世界変革」と呼ばれたのか。日本では、note社の深津貴之(fladdict)氏の記事が、ブームに火をつけたと言われている。
深津氏のエントリ「世界変革の前夜は思ったより静か」は日本時間の8月21日に公開され、6000以上のLikeが付くなど、noteの記事のなかでも破格の話題を呼んだ。
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