ITmedia NEWS > AI+ >
ITmedia AI+ AI活用のいまが分かる

まさに「世界変革」──この2カ月で画像生成AIに何が起きたのか?新連載 清水亮の「世界を変えるAI」(1/5 ページ)

» 2022年10月26日 14時27分 公開
[清水 亮ITmedia]

Stable Diffusion」がオープンソースとして公開されてから2カ月。画像生成AIは急速に進化し、カンブリア大爆発のような様相だ。激動の2カ月間に何があったのか。AI研究者でありAIプログラマーでもある清水亮氏に振り返ってもらい、これからAIがどう世界を変えていくのか、連載としてお伝えしていく。


 2022年8月22日。日本時間にして午前4時ごろ、「世界変革」はついに実行された。

以前から噂のあった、「どんな絵も描ける」AIである「Stable Diffusion」がついにオープンソースとして公開されたのだ。

Stable Diffusion

 この日は、前日の深夜からStable DiffusionのコミュニティがあるDiscordサーバが、期待に胸を膨らませる人々で賑わっていた。

 「日付が変わったぞ。まだか」という声が一定時間ごとに投稿され「もうすぐだ」と宥(なだ)める声と、「本当は公開されないのではないか」と訝(いぶか)る声が乱れ飛んだ。

 なぜこれが「世界変革」と呼ばれたのか。日本では、note社の深津貴之(fladdict)氏の記事が、ブームに火をつけたと言われている。

 深津氏のエントリ「世界変革の前夜は思ったより静か」は日本時間の8月21日に公開され、6000以上のLikeが付くなど、noteの記事のなかでも破格の話題を呼んだ。

       1|2|3|4|5 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.