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「野次馬は控えて」 渋谷区長がハロウィーン当日にメッセージ SNSや防災アプリで

» 2022年10月31日 18時07分 公開
[ITmedia]

 東京都渋谷区の長谷部健区長は10月31日、ハロウィーンで渋谷に来る人達に向けたメッセージを公開した。来街を控えることも検討してほしいとしている。区のWebサイトやSNSに加え、スマートフォンアプリ「Yahoo!防災速報」など幅広い手段を使って発信した。

31日午後7時ごろの渋谷の様子

 長谷部区長は韓国・梨泰院(イテウォン)の事故を念頭に、渋谷の「10月29日、30日の人出の状況を見て、同様の事故が起こることを危惧」しているという。その上で「ハロウィーンの仮装での練り歩きや撮影などを目的に渋谷に行く人達に向け、騒がない、立ち止まらないなどのルールを守っていただくことは当然として、来街を控えることもご検討いただくよう改めてお願いいたします」とした。

 また仮装する人は減少傾向にあるとし、「ただ仮装を見に来るだけの野次馬的な目的での来街はお控えください」としている。

 メッセージは「ハロウィーン当日を迎えて」というタイトルで31日の午後4時ごろから発信している。ヤフーの防災アプリの他、TwitterなどのSNSも活用して幅広い人達に届ける考え。渋谷区とヤフーは2017年に「災害に係る情報発信等に関する協定」を締結し、帰宅困難者などが発生した際に防災情報を共有、発信することになっている。

 今年は3年ぶりに行動制限のないハロウィーンとなり、渋谷の街を連日多くの人が訪れている。しかし29日夜に韓国ソウルの繁華街・梨泰院で、集まった若者が折り重なるように倒れ、日本人2人を含む154人が犠牲になる事故が発生。渋谷でも同様の事故が発生しかねないと危惧する声が上がっていた。

渋谷区の長谷部健区長のメッセージ

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