NTTドコモ モバイル社会研究所は11月2日、スマホの利用行動について調査した結果を公開した。昨今のスマホの普及具合や、しばしばいわれる「テレビ離れ」からは、余暇の時間にはスマホに触れている人が多いのではないか? と思いがち。ところが、15〜79歳のスマホ利用者に対する調査では、テレビが44%と圧勝した。
2位はもちろんスマホで24%。そこにパソコン(10%)、休養(7%)と続く。コロナ禍で急増したといわれるゲームも3%にとどまった。男性のほうがパソコンの比率が少し高く、女性のほうがスマホの比率が高いが、大勢は変わらない。
意外だろうか? 実は年代によってスマホとテレビはがらっと入れ替わる。10代においては、スマホが51%と過半を占めテレビはわずか19%。そして年代が上がるに連れて、スマホが減り、テレビが増える。70代ではスマホは7%、テレビが59%と圧倒的になる。
余暇のお供が、スマホからテレビへと逆転する年代は、40代だった。今の40代にとっては、まだスマホよりもテレビのほうが落ち着くお相手なのかもしれない。
残念ながら、「なぜ年代が上がるに連れてスマホよりテレビなのか?」の答えは、この調査にはない。スマホの登場は2008年なので、今の30代は最初に持ったケータイがスマホだった、ということかもしれない。スマホがシニア層にも進出しているのに対し、テレビのコンテンツ作りはシニア層にシフトしているといわれるので、それが理由かもしれない。
ともあれ、若者に限っていえばテレビ離れは本当だし、動画といえばテレビではなくYouTubeを見ているのだろう。一方で「今はシニア層でもスマホを使う」という話はウソではないけれど、シニア層はスマホが大好きというわけでもない。やっぱり好きなのはテレビなのだった。
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