Amazon.com、Apple、Googleなどの米IT企業も参加する無線通信規格標準化団体Connectivity Standards Alliance(CSA、旧ZigBee Alliance)は11月3日(中央欧州時間)、アムステルダムで「Matter」のローンチイベントを開催した。
Matterは、2019年12月に発表されたスマートホームのための通信規格で、その「1.0」が10月に発表されたばかりだ。
Matter採用デバイスは、完全にローカルで動作し、クラウドを介さずにThreadとWi-FI経由で相互に通信できるようになる。また、将来的にはAmazonのAlexa、AppleのSiri、GoogleのGoogleアシスタントなど、Matter対応のどの音声アシスタントでも操作できるようになる見込みだ。
イベントでは、既に190の製品が認定済み、あるいは認定テスト中であることが発表された。
Amazon.comでスマートホームおよびヘルス担当ディレクターを務めるマリヤ・クープマンス氏は基調講演で、12月には17のEcho端末でMatterをサポートすると発表した。ただし、この段階ではWi-Fi経由のMatterのみで、操作できるのはAndroid端末のみ、まずはスマートプラグ、スマートスイッチ、スマートランプをサポートするという。2023年初旬にはThread、iOSにも対応し、より多くの種類の端末をサポートする計画だと説明した。
Amazonはまた、韓国Samsung Electronicsと協力し、両社のスマートホームシステムをAlexaでもSamsungのSmartThingsでも操作できるようにすることも発表した。Samsungは10月にはGoogleとの提携を発表しており、向こう数カ月中にMatter対応デバイスをSmartThingsとGoogle Homeの両方で操作できるようになる見込みだ。
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