PayPayの高成長が続いている。11月2日にZホールディングスが行った7-9月の決算説明によると、PayPayの登録ユーザー数は9月末に5100万人を超えた。四半期の決済取扱高は、前年同期から48.8%増加して1兆8279億円。年間取扱高8兆円が見えてきた。
規模の拡大と併せて、21年10月に有料化した中小加盟店向けの決済手数料が収益に貢献。四半期の売上高は前年の2.4倍となる293億円まで増加した。結果、EBITDA(利払い前・税引き前・減価償却前利益)は43億円の赤字と、着実に改善している。
PayPayはサービス開始から4年がたち、ユーザー数拡大フェイズから収益化フェイズに移行している。すでに広告などユーザー獲得費用を除けば黒字化しており、全体の黒字化も近づいている状況だ。
収益化プランとしては、ベースとなる決済事業のうえに、マーケティング支援など加盟店向けサービスを行い、さらに金融事業を乗せるという“三階建て構想”を描いている。金融事業についても、PayPayポイントを使って疑似投資を行うPayPayポイント運用者数が700万人を超え、PayPayほけんのミニアプリ累計加入者数も100万件を超えるなど好調だ。
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