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無料版「マネーフォワードME」の口座連携数が減った理由 マネフォに実情を聞いた(2/2 ページ)

» 2022年11月09日 17時37分 公開
[斎藤健二ITmedia]
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──無料で集めた会員を有料化するステージに入ったのではないか? という声もある。

木村氏 いわゆるフリーミアムモデル自体は踏襲している。当社のミッションである「お金を前へ。人生をもっと前へ。」の通り、広くお客さまにサービスを提供したいという思いは変わらない。

──1370万ユーザーのうち、有料のプレミアム会員数は39.8万人。率にすると2.9%で、一般にフリーミアムモデルの適正比率といわれる5%に比べると低い。

木村氏 1370万はアクティブユーザー数ではなく、ダウンロード数だ。アクティブユーザー数は開示していないが、それを分母におくと有料ユーザー比率はもっと高い。そもそも、何パーセントだから高い、低いということは意識していない。有料会員比率を高めるという目標を追い求めているわけでもない。プレミアムの機能を増やすことで、結果として有料比率が上がっていくことを目指している。

マネーフォワード ME利用者数と課金ユーザーの推移。利用者数は、アプリダウンロード数とWebでの登録者数の合計だ

──マネーフォワード MEで目指していきたい将来像は?

木村氏 お金の課題を解決したいという思いの中で、マネーフォワードMEで見える化を進めてきた。しかし見える化してもお金の問題は解決していない。ユーザーに話を聞いているときに衝撃的だったことがある。

 老後2000万円問題があったときに、「マネーフォワード MEを見て自分の今のお金がいくらかは分かったが、老後2000万円に足りるのかどうか分からない、どうしたらいいのかも分からない。だからほかの金融会社のマネーセミナーを見に行った」と言われた。そういうものが求められているのに、何もできていないと感じた。

 今後は、そこに道筋を立てていく。ユーザーの課題を解決するソリューションとして金融関連サービスを紹介したり提供したりしていく。そのようにして、ユーザーのお金の問題を解決する中で、そこから収益を上げるのが健全な形だろう。

──今回の制限変更で10年、20年、本当に提供できるようになるのか。

木村氏 したいと思っている。(無料ユーザーへの制約は)毎月のように変更できるようなものではない。未来永劫変えないというものではないが、コロコロ変えるようなものではない。お約束はできないが、気持ちとしてはこのまましっかりやっていきたい。



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