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73%が詐欺メールの要注意ポイントを見逃し テクノロジーに詳しい人でも Visa調査

» 2022年11月18日 15時47分 公開
[ITmedia]

 テクノロジーに非常に詳しい人でも、詐欺メールなどに気づかないようだ。米Visaが11月16日(現地時間)に発表した調査レポートによると、半数近くが「自分は詐欺に引っかからない自信がある」と回答している一方、73%が要注意ポイントを見逃していた。

 ほとんどの消費者は、自分自身は十分に警戒できていると自負している一方、90%が友人や家族が詐欺メールの被害にあうのではないかと心配していた。ところが、詐欺メールなのか本物なのかをどこで見分けるかについて聞くと、企業名やロゴなど簡単に偽造できるものを選んだ人が81%にのぼった。

 「送信元のメールアドレスが有効なものかどうかを確認する」と答えた人は60%にとどまった。また「文章のつづりの正しさを確認する」と答えた人も47%しかいなかった。

 一方で、暗号資産の利用者は、詐欺かどうかを確認するポイントとして、適切なものを選択した割合が高くなったという。

地域別の、消費者が反応しやすいフレーズ
詐欺メールで反応しやすいメッセージの例

 犯罪者がSMS詐欺で使う文言を解析したところ、トラブルやオファーへの反応を促すものが87%と最も多かった。最も巧妙にクリックを誘うメッセージは、「当選しました」「無料で差し上げます」「限定割引」「今すぐ◯◯を」という言葉だ。これに続くのが、問題が発生したとして、受信者に行動を促すものだった。

 この調査は、米国、カナダ、ブラジル、英国、フランス、ドイツ、オランダ、UAE、スペイン、イタリア、アイルランドの6000人を対象に、9月7日から14日にかけて、インターネット上で行われた。

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