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「GoPro HERO11」がっつりレビュー、アクションカムの先駆けは今でも画質に一日の長荻窪圭のデジカメレビュープラス(3/6 ページ)

» 2022年11月27日 10時08分 公開
[荻窪圭ITmedia]

自転車車載動画でブレ補正性能をチェック

 ではベーシックなところでGoPro HERO11を自転車に装着し、2つのブレ補正のモードとタイムワープで公園のサイクリングコースを走ったのである。

 このコースは日が差していたり木陰になったりと明暗がめまぐるしく変わる上に、起伏もカーブも、ついでにいえば路面の荒れもそこそこあってチェックにいいのだ。

 たまたま自転車に装着できるGoPro仕様のマウントアダプターを持っていたのでそれを使って装着。設定を変えて3周し、それを部分的につないでダイジェスト版っぽくしてみた。

自転車に装着したHERO11。フロントモニターは1.4インチで立ちパネルではない。表示内容はカスタマイズできる
背面のモニターは2.27インチでタッチパネル搭載

 手ブレ補正はHyperSmooth 5.0。

 1周目は自動的に最適な補正がかかるAutoBoostを使った。レンズの設定は「SuperView」。16mm相当で、その代わり周辺の歪み補正はない。

 3周目は水平ロック機能を使っての一周。リニア+水平ロックで画角は少し狭い。

 3周目はタイムラプスモードの「TImeWarp」を使っての撮影だ。

 この3周分を編集して1本に動画にしてある。

自転車に装着して公園のサイクリングコースを走ってみたのを1分半くらいに収めた

 ブレの補正が優秀で動きが滑らかなのはさすがだとしても、ダイナミックレンジがけっこう広くてこの明暗差が激しいコースでも白トビしすぎてないのはいい。画質面ではかなりのものだ。

 で、動画の設定は非常に多岐に渡っていて用途や求めるクオリティで最適なセッティングあるわけだが、慣れないと自分で決めるのは難しい。

 そこであらかじめいくつかのプリセットが用意されており、そこから選ぶだけでいいようになっている。標準・フルフレーム・アクティビティ・シネマティックなどだ。

プリセットが用意されており、鉛筆アイコンをタップすると自分で内容を変更できる。これをうまく使うと話が早い

 詳細をみると、解像度やフレームレート、レンズ、HyperSmooth(ブレ補正)の設定、1クリップあたりの時間制限、HindSight(あらかじめバッファに15秒、あるいは30秒分を常に保持することで、決定的瞬間を逃さないという機能)、ビットレートやISO感度、シャープネス、風切り音低減などなど実に多彩だ。

HINDSIGHTをオンにすると15秒前に遡って録画が始まる。バッテリーは食いそうだけど、15秒あればたいてい間に合うと思う

 さらにアスペクト比が16:9か4:3か8:7かも選べる。5.3Kの8:7がイメージセンサーを最高に駆使する設定となるが、どこまで必要とするかは撮りたい映像次第ということで。

 試しに「シネマティック」で「5.3Kの動画」を撮ってみた。

こんな設定でシネマティック電車を撮ってみたのだった

 そこから切り出したヒトコマがこれだ。5312×2988ピクセルなので約1600万画素サイズである。クオリティ的にもなかなかいい。5.3Kの4:3で動画を撮って切り出せばそのまま高速連写写真のようなものだ。

1コマだけ切り出してみると、そのクオリティがよく分かる。階調も発色も描写力も予想以上にいい

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