米Googleのヘルスケア部門Google Healthは11月28日(現地時間)、マンモグラフィAIモデルを米医療技術企業iCADにライセンス供与したと発表した。両社はこのマンモグラフィAI技術を検証して製品化し、このモデルを採用した乳がん検出システムを臨床現場に投入する計画だ。
現行のマンモグラフィによる乳がん検出では、精度や臨床医の作業負荷に大きな課題がある。iCADの乳房画像ツールポートフォリオとGoogle HealthのマンモグラフィAI技術により、医師は患者に集中できるとGoogleは説明する。
iCADはGoogle Cloud上でマンモグラフィAIを利用する。これにより、インフラが不十分な病院でもツールへのアクセスが可能になる。
Googleは2020年、AIによる乳がん診断に関する論文をNatureで公開し、開発したAIシステムが放射線科医より正確に乳がんを特定したと発表した。その後英米の研究機関と協力してテストしてきたが、医療現場への導入を目指すのはこれが初だ。
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